エンジンオイルの指定は車種ごとに異なりますが、そもそも、オイルに書いてある、5W-20とか30という数字はどういう意味なのでしょうか?気になります。そこで今日はエンジンオイルの話です。



5Wとは、寒冷地や冬場(Winter)でのオイル粘度(Viscosity)の指標です。

エンジンが冷えている状況で始動した時のオイルの粘度が、5 viscosityという意味です。この数字が高ければオイルはドロドロと粘度が高く、低いとサラサラと柔らかいということです。

柔らかいと摩擦抵抗が少ないので基本的に燃費がよくなり、硬いと抵抗が多いいので燃費は下がります。しかし、柔らかいと油膜が切れやすいので摩擦抵抗が増え、エンジンが消耗しやすくなります。硬いと油膜が切れにくいので、エンジンを保護するという訳です。

後半の数字は、高温時のオイル粘度の指標です。エンジンが高回転で回っている時などのオイルが柔らかいか硬いか、ということです。20 viscosityより30の方が硬いです。

重要なポイントは、車によってエンジン低回転時と高回転時の油温が異なるので、例えば、小さい低燃費の日本車は、低回転時の油温が低いので、粘度が低くないと回らないのですが、ドイツ車ですと一般的に、油温を高くしてエンジンを回すので、粘度が高くないとエンジンに負担がかかってしまうという訳です。

また、季節や気温も影響します。暑い夏場は、エンジン始動時に特に柔らかいオイルを使う必要もないので、エンジンの耐久性を求めて比較的硬いオイルを。寒い冬場は、柔らかいオイルを使用して始動時の燃費を抑える、という具合です。

では、低燃費を狙って、柔らかいオイルをどんな車種にもいつでも使用できるのか、あるいは、エンジン保護と耐久性の向上を考えて、硬いオイルをどの車種にも使用できるのか?気になります。

まかり間違って、スポーティーなドイツ車に0W-20などの低燃費車用オイルを入れたらどうなるのでしょうか?

0Wですから、エンジン始動時の粘度がサラサラな訳で、油温を高くする必要のあるスポーツカーには全く不向きで、エンジンが激しい摩擦抵抗にあい、壊れてしまいます。

逆に、低燃費な小さい日本車に、10W-50のオイルを入れたらどうなるのか?オイルが硬すぎてエンジンが始動しない、ということになります。

結局、エンジン毎にオイルとの相性が異なり、また、気温や年式、マイレージなども考慮しつつ、メーカーはそれぞれの車種にオイルの指定をしている訳です。古い車に柔らかいオイルは使用できないとか、オイル交換の頻繁な新しい車に硬いオイルを入れる必要はないとか、違いが出てきます。

さらに興味のある方は、Mobilのウェブサイト、mobiloil.comを覗いてみて下さい。車ごとに最適なオイルとフィルターが見つかる優れたサイトです。

http://www.mobiloil.com/USA-English/MotorOil/Oils/Oils.aspx

お車に適したオイルを使用して、長持ちと低燃費の両立を図りましょう。

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