自分が小学生の頃に通っていた歯医者さん
建物は古く、自宅も兼ねた小さな病院で、助手などはいなくて先生は一人だけ
年齢は60代後半くらいだったかな~
メガネを浅めに掛けていて、人と話す時は眉間にシワを寄せ、アゴを引いて上目ずかいのような
感じで話します
それが子供心に、睨まれているような感じで怖い
実際、口うるさい先生で、待合室で子供が泣いていると「まったく、最近の子供はすぐ泣くんだ
よなー!」という声が診察室から聞こえてきます
それを待合室で聞いている自分は緊張でドキドキ状態
一番嫌だったのが、先生がヘビースモーカーで、手にヤニの臭いがこびりついていること
先生が隣に立っているだけでタバコ臭いのに、診察中、口の中に手を入れられると、ヤニ臭が
マックスに
今では考えられないけれど、その時はグローブを装着せず、素手で診察を行っていました
ただオチャメな一面もあって、先生の鼻の穴からは大量の鼻毛が飛び出しているんです
まるで、筆の毛筆が鼻の穴から出ているような
墨汁をつければ、お習字が出来んじゃね? みたいな
診察中はずっとその鼻毛を眺めていていたので、多少は緊張がほぐれたかもしれません
ある日、学校で歯の検診があり、偶然にもその先生がやって来ました
検診後、友達達と話題になったのが手のヤニ臭… ではなく、あの大量の鼻毛のことでした
今思い出すと強烈なキャラの先生だったな~