返却しに行ったつもりが、また別のケーブルを借りてきてしまうという。
まぁこんな機会でも無いと、これだけのケーブルを自宅で聴けるチャンスは有りませんからありがたいですね。
もちろん本命は PAD DOMINUS なのですが
もしかしたら他のケーブルの方が私に合うなんて事も普通にありますからね。
前回の試聴では、プリアンプ〜パワーアンプ をメインにしていました。
ですので今回は、DAC〜プリアンプ で試してみます。
自分自身で分かりやすくする為に、勝手にですが5つの項目に分けて欲しい度を出してみたいと思います。
☆5が最高点です。
では始めます。
1本目 CARDAS HEXLINK GOLDEN 5-C
定価 たぶん15万円位 2000年頃のモノ
<取り回し> ☆☆
結構硬めなケーブルなので取り回しは良くありません。
<定位感> ☆☆
ちょっと定位は甘い感じがします。
<音場感> ☆☆☆
レンジはそこそこです。
<バランス> ☆☆☆
低域が力強く出ます。
典型的なピラミッド型で、音が前に出てくる感じです。
<欲しい度> ☆☆☆
メタルやジャズなんかをメインに聴くなら良いケーブルだと思います。
オールジャンル向きではないかな。
2本目 SILTECH SQ88 Classic
定価 167000円 2004年頃のモノ
<取り回し>☆☆☆☆☆
柔らかいので取り回しは満点です。
<定位感>☆☆☆☆
しっかりとセンターに定位します。
<音場感>☆☆
エージングの問題かも知れませんが、レンジは狭めです。
<バランス>☆☆☆
柔らかく聴きやすい音です。
これといった特徴がないので、イージーリスニング向きに感じます。
<欲しい度>☆☆
このケーブルじゃなければという点が見当たらないので、あまり食指は動きませんでした。
3本目 NVS Sound FDV
定価 114400円 2019年に発売終了
<取り回し>☆☆☆☆☆
柔らかいので取り回しは満点です。
<定位感>☆☆☆☆☆
ビシッとセンターに定位します。
<音場感>☆☆☆☆
先の2本と比べてレンジはかなり広がります。
<バランス>☆☆☆☆☆
ケーブルの細さからは想像出来ない力強い音が出ます。
定位感、音場感、解像度、どれをみても素晴らしい音に感じました。
PADに似て、躍動感のある音です。
<欲しい度>☆☆☆☆☆
このケーブルには驚きました。
全然期待していませんでしたが、私の好きな音なんですよね。
NVS社の中では一番下のケーブルなので、この上のケーブルは一体どんな音がするのだろうかと。
NVS社もハマるとヤバいブランドらしいのですが、その意味が分かった気がします。
素直に欲しいと思いました。
ラストは PAD DOMINUS を再度聴いてみます。
でもね、こんな事をしないとダメでして笑
定価 100万位 2000年前後のモノ
<取り回し>➖1000点
笑ってしまいますが、この様にDACを移動させないと接続出来ないんです。
ケーブルの向きが変えられない程硬くて重いので、ケーブルありきで機器を配置する形になります。
これはもうマイナス1000点です。
<定位感>☆☆☆☆☆
しっかりとセンターに定位します。
NVSより自然な感じですね。
<音場感>☆☆☆☆☆
レンジはかなり広がります。
文句なし。
<バランス>☆☆☆☆☆
やはり良いです。
定位感、音場感、解像度ともに文句無しです。
このケーブルにすると特に感じるのは、音の粒子が飛んでくる感覚がするのです。
これがハイエンドの音かと。
<総評>
4本を聴き比べてみて、素直に欲しいと思ったのはNVSとPAD の2本でした。
NVS、PAD のケーブルに共通しているのは、多少の色付けがあるという点です。
共に軽快で躍動感のある音が出るので、私自身がその傾向の音が好みなのだという事がよく分かりました。
スピーカーケーブル、USBケーブルには色付けがなく素の音を出すのを追求した BJ Electlic を使用しているのも影響しているのかも知れませんね。
一ヶ所多少の色付けがあるケーブルを使用する事で、程良いバランスが取れているのかな〜と。
出来るなら2本欲しい所ですが、NVSは結構中古も出回っていますので、レアなPADにしようかなぁ。
もうしばらく悩んでみます。