人の上に立つ人間にとって一番大切な事は
「徳」である。
金があるからリーダーになれるわけでなく、
役が在るから人は従うわけでなく、
仕事が出来るから人がついてくるわけではない。
人は人に惚れるからついていきたいと思うもの。
リーダーとは人たらしでなければいけない。
例えば、
若かりし学生時代など特にそうだが、
どんだけイケてない人間が正しい事を云うても、
「こいつ何言うとんねん!!」となる。
イケテル先輩が云う事はよくよく聞くと大した事ないのに、
「おおーっ! ヤバイっすね! それハンパないっすねぇ!」と変な歓声があがる。
その先輩に対して、憧れや尊敬があるからだ。
ある種、惚れているからだ。
率先垂範と云うが、
用務員のおっちゃんがどんだけ掃除を率先してしてくれていただろう。
どんだけの人間が感銘を受けて掃除を自らしただろう?
当時残念ながら用務員のおっちゃんに惚れていなかった。
クラスの人気者がやり始めたら話は違う。
小学校の頃、人気者のユウキ君が黒板消し係になりたいと言ったものだから、
黒板消し係は一触即発の椅子取りゲームとなった。
今考えれば、
何を好き好んでチョークまみれになってたんやと思う。
でも当時ユウキ君は尊敬と憧れを集めていた。
黒板消し係というのはどうでもよかった。
話を戻すと、
その部門のリーダーになりたければ、
尊敬される存在、憧れを抱かれる存在になれ
と云う事である。
どう言えば、どうすれば伝わりますか?
と良く聞かれるが、答えなんてない。
こう言えば部下はついてくる!
そんなハウツーなんてない。
強いていえるハウツーが率先垂範なのだ。
要は好きで尊敬してたら、
言い方、やり方がどんだけ悪かろうとビンビン伝わるし、
嫌いやったらどんな言い方、やり方をしてもムダである。
改めて、
どう伝えるか考えるのでなく、
どう惚れさせるか、憧れ、尊敬を勝ち取るか、
と云う事である。
中納言のリーダー達にはトコトン人間として
「人たらし」の集団でいて欲しい。
最強の組織とは、
部下が上司に恋ができ、
上司が部下に恋出来る集団である。
最強の組織を大真面目で目指す。
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