今日は、勤務校にて、リモートによる研修を受けた。

テーマは「子どもたちの適応と成長を支えるポジティブ行動支援」である。

 

自分の頭の中をアウトプットするために、簡単にまとめようと思う。

 

まず子どもたちの行動の問題には大きく2種類あると言われている。

 

「やってほしいことをやってくれない問題」

「やめてほしいことをやめてくれない問題」

 

の2種類である。

 

そして子どもは自分にとってメリットを生み出す行動をする。これが大前提。

 

そして行動は3つの要素がかみ合ってはじめて成立する。

 

A:行動のきっかけ→お皿をとってきてと言われる

B:行動     →お皿を取りに行く

C:行動の結果  →ありがとうと言われる

 

この3つのうち一つでも欠けると行動は起こらない。

 

例えば、「お皿とってきて」の意味が理解できなければAの要素が欠けている。

お皿の場所が分からなければ取りに行けないのでBの要素が欠けることになる。

ありがとうと言われないのであれば、動く動機にならないのでCが欠ける、といった具合である。

 

つまり、行動ができない時は、「何をすればいいか分からない」「もともとすることができない」「やる気がない」あるいはそれらの組み合わせが原因になると考えられる。

 

問題行動の場合

A:ひまである、先生にかまってもらいたい

B:大声で騒いでみる

C:先生が寄ってくる(本人にとってはメリット)

という具合で行動が成立している。

 

問題行動を減らすには、このABCのパターンを崩す必要がある。

 

その時に用いられがちな対応が、「罰を与える」ことである。

 

確かに、罰は問題行動を減らすことに一定の効果があるが、デメリットが多い。

 

例えば、効果が持続しない、あとで行動が増えてしまう、罰に慣れてしまう。見つからないようにやることを学ぶなどである。

 

問題行動を減らすには

A:きっかけとなることを減らす

B:代わりになる行動を教える

C:適切な行動に対応してあげる

 

が大切である。

 

その中で「どんな小さなことでもほめる」ことが重要になってくる。

 

シェイピングという方法を教えてもらった。

 

シェイピングとは、目標に近い行動が出たらほめる。

ほめる基準を上げて目標に近づける。

今を×とするのではなく、〇と考えて、時々でる◎をふやそうという発想である。

 

イルカの調教にも同様の手法が用いられている。

 

ポジティブ行動支援という方法を学校全体で取り組むことで問題行動を減らそうという取り組みもされているようである。

徳島県など。

 

最後に印象に残った言葉

「アメとムチ」ではなく「アメとアメなし」と考えよう。

 

 

以上。