塚口マサラももう10年経ちました! | sunsun cafe

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塚口マサラももう5年、次のステップアップへ…』から少し加筆しております。(2023/4/25)

2022.06.18 塚口大サーカス  Photo by 関西キネマ倶楽部

 

いつも塚口サンサン劇場をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

2013年6月『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』というインド映画で初めてマサラ上映をして、今年でなんと10年目です!!「1回だけ」のつもりで始めたのが、いつの間にか数えきれないくらい開催をして、気か付けば10年です(笑)。

お陰様で、今では全国各地より多くの方にお越しいただけるようになりました。これも偏に、映画館とは思えない「最高に幸せな非日常空間」を一緒に作り上げてくださり、「映画館で映画を楽しむ新しい選択肢の一つ」にまで昇華させてくださった皆様のおかげと心より感謝致します。マサラ上映の度に、様々な嗜好を凝らされる皆様の「大人の遊び心」には毎回感心を超えて感動しております。いつもありがとうございます。

 

ここ数年は、思うようなイベント上映ができない時期が長く続きました。正直なところ、もう二度とできないと覚悟したことも何度もありました。昨年から段階的にイベント上映を再開することができ本当に嬉しく思います。

 

この数年を経て、ある部分ではこれまで通りではいかないこともでてきました。そこで、塚口マサラ(応援上映)について諸々を整理させていただこうと思います。中には今までとは違うと違和感を感じられる箇所もあると思いますが、これからも、マサラ上映ならではの興奮と高揚感とお祭り騒ぎを、安全に、そして誰もが気持ち良く楽しんでいただけるようにとの思いであることをご理解いただければ幸いです。

2023.03.04塚口トゥメリ  Photo by 関西キネマ倶楽部

 

マサラ上映(応援上映)はあくまでも「映画鑑賞」が基本です。クラッカーや紙吹雪などいつもの映画館とは真逆の鑑賞環境ですが、それらは「映画鑑賞+α」の+αの部分です。先ずは映画をお楽しみください。その上で、歓声をあげたり、クラッカーを鳴らしたり、紙吹雪を撒いてください。+αがメインではないことをご理解の程よろしくお願い致します。

 

マサラ上映(応援上映)+αの部分として、作品により左右されやすいのがサイリウムのご利用です。観客の80%くらいの方がサイリウムを持っていると、映画の中の光が増幅されて、美しく劇場全体が輝きます。ですが、お持込いただく方が少ないと、そのお席だけが光ってしまい、後方のお客様から見ると、映画と離れた光になってしまうことがあります。任意になりますが、お持ちいただく方が少ない場合は、サイリウムのご使用を控えていただけると幸いです。

 

マサラ上映の花と言えばクラッカーです。塚口マサラでは、頭の上で鳴らしていただければ特に個数制限を設けておりませんが、今後は作品によっては制限を設けることも出てくると思います。また、火薬銃は大変使い勝手が良いので、今後も使用をしていただいて結構ですが、鳴らした音がクラッカーよりもかなり高音で、しかも連射となると、数秒間高音が鳴り続けます。音響にこだわる当劇場としては、火薬銃の使用回数及び使用方法にある程度のご配慮を心よりお願い致します。クラッカーが一斉に派手に鳴らされるのはとても興奮する瞬間です。ただ、鳴らす場面によっては、名セリフや決めセリフを聞き逃したり、泣いたり笑ったりするシーンを見逃してしまう恐れがあります。マサラ上映に限らず、笑い声やすすり泣きの声は、場内に一体感が生まれ、これこそが映画館で映画を見る醍醐味だと思います。マサラ上映でもこの醍醐味を全員で共有していただきたいと思いますので、クラッカーを鳴らすタイミングは、ここぞのシーンで鳴らしていただけると幸いです。ご理解の程よろしくお願い致します。

 

紙吹雪も大事な大事なアイテムです。暗闇の中、舞い上がる紙吹雪が映写室から差す光に照らされる光景はそれは大変美しく、時に神々しさすら感じます。紙吹雪の作り方は過去のブログにてご紹介しておりますのでそちらをご覧ください。紙吹雪は準備にとても苦労されると思います。たくさんご用意されても途中でなくなることも珍しくありません。「もっと撒きたい!」というお気持ちは重々わかりますが、床に落ちた紙吹雪の再使用はご遠慮ください。そして、紙吹雪は、周りの方の頭の上に降って来るということを十分にご理解の上、頭に落ちてきても痛くない全で柔らかい素材でご用意の程何卒よろしくお願い致します。

 

マサラ上映(応援上映)はとても賑やかです。クラッカーの音だけでなく、歓声を凄いです。また、関西らしくツッコミが多いのも塚口マサラ(応援)の特徴です。ただ、歓声もツッコミも、作品への愛があってこその表現方法だと思います。ですので、決して無理に笑いを取りに行く必要もございませんし、映画をご覧になりながら高まった感情を声に出してくだされば結構です。感じたことや胸に秘めた思いを参加者全員で共有できるのがマサラ上映や応援上映の気持ちの良い醍醐味です。楽しさのあまり思わずお友達とお喋りをしたくなる気持ちもわかりますが、私語と歓声は別ですので、そこはグッと我慢してスクリーンに集中してください。感想は、お掃除のお時間にお願い致します。実は、これが盛り上がるのです!掃除をしながら周りの方と感想を楽しそうに言い合うのも塚口マサラの素敵な光景の一つです。くれぐれも、作品に関係のないことや、愛のない言葉、そして、劇中のシーンやセリフ、登場人物を大喜利のお題のようにするのだけはご遠慮ください。全員の気持ちを上げていく歓声をよろしくお願い致します。

 

コスプレは、「完全なオマージュ」から「そんな奇抜な発想があったのか」まで、お客様の果てない想像力に圧倒されます。当劇場のスタッフも楽しく拝見させていただいたり、出来るならスタッフ自身も映画に見合う衣装などでお迎えしています。ですが、当館はイベント上映以外の作品も上映していますので、過度な肌の露出はご遠慮ください。また、被り物は後方のお客様の鑑賞の妨げになります。小さくても頭にのせるものは、上映中は必ず取り外してご鑑賞下さい。

 

ここまで書いてきたように、マサラ上映(応援上映)はとても変わった上映会です。参加される方のテンションも相当上がっています。そういう上映会ですので、思いきり楽しんでいる場内を見ると私たちまでテンションが上がります。マサラ上映は「羽目の外し方をわかった方々が、楽しく羽目を外せる時間」であると思います。ご自身が楽しいのはもちろんですが、周りの方々も自分と同じように楽しんでもらえるように、少しの思いやりと気配りと助け合いの精神で参加していただけると、そのマサラ上映はきっと素晴らしい時間になります。楽しみ方も人それぞれでいいのです。極端なことを言えば、クラッカーを鳴らさなくてもいいですし、紙吹雪も撒かなくてもいいのです。マサラ上映といういつもとは異なる環境で映画を楽しみたいというだけでも全然大丈夫です。劇場側が散々煽っておいてこんなことを言うのもなんですが、楽しみ方は誰に強制されることでもありませんので、ご自身にとってのマサラ上映の楽しみ方を見つけてください。あまり構えずにお気軽に、この非日常空間を楽しんでください。

 

最後に安全面でお願いがございます。中央通路は避難経路でもありますので、お座席を離れての過度な行動はご遠慮ください。場内は階段となっており、転倒されると怪我をする可能性が十分考えられます。せっかく楽しいマサラ上映ですので安全で怪我のないように終わりたいのでご理解の程よろしくお願い致します。ただ、思わずオーバーリアクションを取りたくなるお気持ちも重々承知です。その場合は周りの方へのご配慮を十分にされた上で、ご自身のお座席の範囲でオーバーリアクションに興じていただければと思います。

2022.12.10塚口ナートゥ2R  Photo by 関西キネマ倶楽部

 

長々と書いてきましたが、マサラ上映や応援上映はとても楽しい上映スタイルです。何でもそうですが、楽しみ方にもルールや流儀があります。決して自由度を縛るつもりはありません。皆様なら必ず、申し上げた範囲内でアイデアを出し合いながら、一緒に今以上の塚口マサラを作り上げてくださると信じております。初めての方、お一人で参加の方で不安に思われている方もおられると思います。そんな時は、少し早くに劇場にお越しになって、地下一階の待合室へお越しください。そこで待たれている方と好きな映画やマサラ上映のお話をされてください。同じ気持ちの方々ばかりですのですぐに映画談義に花が咲きます。そうこうしていると、続々と人が集まってきます。中には「どうした!どうした!」と言いたくなるような既にハイテンションの方や、コスプレが過ぎる方まで様々な方が来られます。撮影会を始める方、カレーを食べている方、「間に合わなーい」と言いながら必死に紙吹雪を作っている方、なぜか発声練習をしている方、踊りの最終確認をしている方、お手製の応援グッズのお裾分けしている方などなど、もうカオスです。待合室にいる時から、塚口マサラはもう始まっているのです。上映前に既に始まり、上映中は全力で楽しんで、上映後は全員で感想を言い合いながらお掃除をする。塚口サンサン劇場は、そんなマサラ上映、応援上映が大好きです。これからも続けていきたいと強く思っています。そのためにも、皆様のご協力とご理解を改めてお願いさせていただきました。イベント上映に限らず、これからも「映画館で映画を見る楽しさ」を皆様と一緒に感じていけるように、ボチボチがんばりますのでこれからもよろしくお願い致します。

2023.04.08塚口ジャイホー  Photo by 関西キネマ倶楽部

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※よら天子にアップさせるからぽぷことか書かれてしまうんですね、これ。