こんにちは、よら天子です![]()
珍しく早めに見た(いつもは終わりかけに駆け込みで見て、見れなかった作品はシネマ神戸さんやパルシネマさんでかかるのを祈りながら待っています。)『女神の見えざる手』が素晴らしい作品だったので、紹介させていただきます![]()
社会派映画かぁ・・・と尻込みされている方
大丈夫![]()
3でアホになるではなく、1からずっとアホが得意な私が面白かったんです![]()
社会派な面、ヒューマンドラマの面、エンターテイメントの面、多方面の顔を持つ作品です![]()
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大丈夫なんですが、1からアホとか言っている私がお届けするこのブログが大丈夫ではないかもしれません。
難しそう…と尻込みされる方だけお読みいただいたほうが、サンサン劇場にとっても…良いかも…![]()
いやいや…気を取り直して…知的センスゼロなりに…ご紹介させていただきます。
『女神の見えざる手』
(C)2016 EUROPACORP - FRANCE 2 CINEMA
【解説】
「恋におちたシェイクスピア」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」のジョン・マッデン監督が「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティンを主演に迎え、天才的な戦略を駆使して政治を影で動かすロビイストの知られざる実態に迫った社会派サスペンス。大手ロビー会社の花形ロビイストとして活躍してきたエリザベス・スローンは、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。卓越したアイデアと大胆な決断力で難局を乗り越え、勝利を目前にした矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈してしまう。さらに、予想外の事件によって事態はますます悪化していく。共演に「キングスマン」のマーク・ストロング、「インターステラー」のジョン・リスゴー。(映画.comより)
そもそも、「ロビイストって何ですか?」と他のスタッフに聞かれ…![]()
「企業から依頼受けて、政治家に取り入る人?みたいな?」と言いつつ…よくわかっていません。
頭で想像しているのは、
お代官様「ソチも悪よのぅ…」
悪徳庄屋「いえいえ、お代官様こそ…」
お代官様&悪徳庄屋「フォフォフォ…」
です。
この悪徳庄屋の代わりにお代官様に話を通す人がロビイストみたいなの?ぐらいの認識でした![]()
…なんか違うと思う…
ということで、探してみたら(検索でロビイスト調べただけです!)
この記事がわかりやすかったです。
でもロビイストや政治に精通している人より、「何ソレ?」くらいの人の方が面白く感じるのではないかなと思います。
ロビイストや政治に詳しい人だと、先の展開が読めてしまったり、映画が語らない裏側が見えすぎるかもしれません。
エンターテイメントとして、リアルに感じる作品…矛盾していますが、そんな風に感じました。これこそ「映画」の醍醐味です。
説明になっていませんが、多くのお客様に「うわー!」って鳥肌もののラストを感じていただきたいので、あまり中身に対して言いたくないのです…。
あぁぁぁぁもう
見てほしいよぅぅぅぅ![]()
って、ジタバタしても何も伝わらないですね…![]()
真面目に書きます、すみません。
ジェシカ・チャスティン演じるエリザベス・スローンはたくさん喋ります。マシンガンのように、時に人を追いこむように、時に人を操るように攻撃的に。自己表現過多に見えますが、本質は見えない。でも、スローンの本質は無言の時に垣間見えます。その垣間見る彼女の顔が、不安定な雰囲気を持っています。この顔をカメラがじっと捉える時、静かにBGMが流れます。動と静のバランスが絶妙で、「この先の展開は?スローンは今何を思うの?」とどんどん引き込まれていき、クライマックスでは鳥肌が立ちました。
緩急のある撮影、ジェシカ・チャスティンの演技力により、脚本の素晴らしさが際立ちます。
そして今、時事の面でも今見てほしい作品でもあります。
2018年1月7日にロサンゼルスで開催された第75回ゴールデン・グローブ賞の授賞式。
性的暴行やハラスメントへの抗議としてブラックドレスを着る女性の中にジェシカ・チャスティンもいました。
画像はこちらをクリック→オクタヴィア・スペンサー&ジェシカ・チェスティン
男女間の賃金差についてのジョークを飛ばした記事はこちらをクリック→ジェシカ・チャステインのゴールデン・グローブ賞での「男女の賃金差」ジョークが秀逸すぎた
『女神の見えざる手』とリンクするような時事ニュースだと思いました。
映画において、ロビイストのような主役級のやり手は、必ず男性が演じていました。
仕事に没頭し、家庭を顧みず(家庭を持たず)、娼婦を抱き、モラルを逸脱した行為を犯しながらも、巨大な悪と戦う…ようなダークヒーロー的役柄は男性だと固定観念があります。この映画はそのダークヒーローの位置に女性を持ってきたのです。
それを演じるのが、ジェシカ・チャスティン
はまり過ぎです![]()
パンフレットの中でも、解説から監督のコメントまで「女性がこのような役柄を演じること」について書かれていて読み応えがあります![]()
ジェシカ・チャスティンのプロフィールを読むと、負けん気の強さや演劇への情熱がうかがい知れて、さらに深みが増します。
上映後すぐ買って帰りの電車の中で読みふけりました
売店で720円で販売しております。ぜひお買い求めください。
ジェシカ・チャスティンは『ユダヤ人を救った動物園 〜アントニーナが愛した命〜』(当劇場で1/27より公開)でも、闘う女性を演じています。
『女神の見えざる手』とはまた違う、カメレオン俳優ジェシカ・チャスティンを見比べてみて下さい。
女神~とユダヤ人~のポスターを指差して、「これ同一人物が演じてるねんでー」とうちのスタッフに言ったら驚いていました![]()
(C)2017 ZOOKEEPER’S WIFE LP. ALL RIGHTS RESERVED.
演じる役柄も、どちらも「闘う女性」ですが、180度どころか…どうしても別人にしか見えません。ユダヤ人~は可憐で可愛いです![]()
もう一度言います。ジェシカ・チャスティンが可憐で可愛いいんです
これだけで『女神の見えざる手』を見た方は気になって見たくなると踏んでいます![]()
ぜひ、この魅力あるダークヒロインをお見逃しなく![]()
ご来場お待ちしております![]()
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『女神の見えざる手』
上映中~1/19(金)まで
~1/12(金) 10:10/12:35~14:50
1/13(土)・1/15(月)~1/19(金) 12:30/14:55~17:10
1/14(日)のみ 12:30/16:40~18:55
『ユダヤ人を救った動物園 〜アントニーナが愛した命〜』
1/27(土)~2/9(金)
2週間限定上映・上映時間未定

