こんにちは、よら天子です
とりあえず、楠公飯プリンの詳細を先にお伝えします!
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【販売日時】8/5(土)~8/18(金) 12:00~完売次第終了(なんと毎日販売)
【販売場所】 地下2階 旧売店
【販売物】楠公飯プリン(楠公飯付き)500円(税込)
梅シロップソーダ500円(税込)
当初、プリンの上に楠公飯を乗せると言っていましたが、別容器で一口サイズをお渡しいたします。ボールに山盛りのプルプルの姿も見本という形で見せてくれるそうです。どんな感じになるのでしょう楽しみです
夏に最適のさっぱりした梅シロップソーダの販売もあります
ポノポノ食堂さんは、梅シロップから手作りなので、かなり美味しいはず
期待していてください
【特記事項】お持ち帰りは出来ず、その場で召し上がっていただく形になります。タッパーや保冷バッグをお持ちいただければお持ち帰りできるとは思いますが…お客様の任意でお願い致します。
『この世界の片隅に』や、その他の映画を見ない方も購入していただけますヨ
で、結局楠公飯プリンってどんなのなの?ということで、
楠公飯プリンをポノポノ食堂さんで、先駆けて頂いてきました!
ジャン
実際、劇場で販売する物はこのような愛くるしすぎる器に入っていません…ご了承ください…
お味をお伝えする前に…
ざっと、この楠公飯プリンのつくり方を聞いてきましたざっとなので、間違えているかもしれません…
【楠公飯のつくり方】
まず玄米を炒ります。
オーナーは「小さな小さなポップコーンのように弾けるので、ちょっと楽しかったよ」とおっしゃっていました。
が…フライパンでお米を広げるように、むらなく均一に炒る必要がある&強火で炒ると焦げるので粘り強く、5分以上は炒っているそうです。
この時からすでに、香ばしい香りがして、どんなに素敵な味なんだろう楠公飯…という幻想を持ってしまいます
そして一晩水につけます
そしてそれを炊きます
が、ここで試行錯誤が入り、水を足したり玄米と水の分量を色々試したそうで、3回目にして、やっと素晴らしい出来の楠公飯が出来上がったそうです。
さて肝心のお味は…
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(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
↑このシーンとポノポノ食堂のスタッフさんがかぶります
やっぱり、ガッカリしたそうです
そして、さすが玄米を毎日扱っているプロ集団
【楠公飯プリンのつくり方】
この香りだけは天下一品の楠公飯を、甘酒にします
甘酒と言っても、アルコールではありません。
説明が長くなるので気になる方はこちらをクリック
その甘酒からプリンを作ります(甘酒からプリンまでの説明雑じゃね?と思われた方、レクチャーを受けたこの私、お菓子作りが大の苦手です。ご了承ください。)
【楠公飯プリンはたしてそのお味は?】
そうしてできた楠公飯プリンは玄米プリンと違って、口に含んだ瞬間から口の中に玄米の風味がぶわぁぁぁと広がります。
はい、大変おいしいです
上にかかっているのはポノポノ食堂特製黒みつで、2種類の黒みつが使われているようです(説明雑じゃね?と思われた方、レクチャーを受けたこの私、お菓子作りだけじゃなくって料理もそんなに得意ではありませんでした。失礼いたしました。色々、多々、ご了承下さい。)
画像のプチプチしたものが見えますか
これが玄米を炒った時に割れたカラです。
これが不思議な食感なんです。
つるっと爽やかに口に入って、密度の高い香りが口の中に広がり、このプチプチの食感とプルプルのプリンのコントラスト、そして甘くて芳醇な黒みつがアクセントになり、「もうあと3つぐらい食べられる~」と厚顔無恥な私は言ってしまいました…ポノポノ食堂の中心で…
提携店様で、もっと食べさせろ的な発言をしてしまったことを、関係者各位にこの場を借りてお詫びいたします。…本当は5つくらいはチョロイッス。
それにしても、今まで食べたことのないプリンです。
料理上手なすずさんが、このプリンをみたらきっと食べてみたくて、作ってみたくなるんじゃないかな~とか想像して、ニヤニヤと楽しく頂きました
戦時中、食べるものが少なくて、お金もない。そんな中で作られた楠公飯を作ってもらうことになり、すごく不思議な感覚になりました。
時を経て現代では、手間がかかりすぎる上に美味しくないものをわざわざ作ろうとは思いません。
ポノポノ食堂さんは玄米と麹料理のお店で、創意工夫を凝らした美味しくて遊び心のある料理を提供しています。
そう、本来なら商売にならないはずの楠公飯を、お客様にお金を払って食べていただくという無謀な提案をポノポノ食堂さんにしました。
そしてポノポノ食堂さんに「おいしくない玄米」を作って頂いた時、「おいしくしちゃダメかな?」と聞かれました。そりゃそうですよね、美味しい玄米を商売としているお店です。
でも、私としても映画に登場する楠公飯そのままをお客様に召し上がっていただきたい、という思いがあります。
両者の落としどころとして、楠公飯は一口食べたら「ガッカリ感」は伝わるから、楠公飯プリンに一口サイズの楠公飯そのものを添える事に決まりました。
すずさんだって、家族に美味しくごはんを食べてほしかったはずです。
腹いっぱい美味しいごはんを食べてほしくて、あんなに手間をかけて楠公飯を作ったと思います。
美味しいものを人に食べてほしいという気持ちは、過去から現代、そして未来へずっと続くものだと思います。
この楠公飯プリンを食べて、皆様は何を思うのでしょうか?
現代の食文化の多様さに有り難さを感じるのでしょうか?
私のように、すずさんが食べたら…を想像して楽しくなる方もいると思います。
戦時中は食べられなかった良質な食べ物を食べることに、申し訳ない気持ちを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
色んな気持ちが合い混じって良いと思います。
その気持ちと一緒に召し上がっていただきたいです。
心に染み渡るような映画『この世界の片隅に』と胃袋に染み渡るような楠公飯プリン、いろんな気持ちをもって召し上がっていただくことで、より深い味になると思います。
ぜひ、上映期間中に召し上がってください
皆様の感想をお待ちしております
【追記】
今週末から2週間、すずさんが塚口に帰ってきます。「この世界の片隅に」を8月5日より特別音響上映!昨年からずっと8月の再上映を考えておりました。今回の再上映にあたり、すずさんの生きた時代をより深く知っていただきたくシアター4通路全部を使って資料・写真の展示をします。こちらも合わせてぜひご覧下さい。