4/15(土)より『東京流れ者』6日間限定上映! | sunsun cafe

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こんにちは、よら天子ですエルモ

 

明日4/15(土)~4/20(木)の6日間限定で

鈴木清順監督追悼特集

『東京流れ者』を上映いたしますカチンコ

(C)日活

あらすじ;ヤクザ稼業から不動産業へと変わった倉田組に属する本堂哲也(渡哲也)は、自身も恋人で歌手の千春と結婚し、ヤクザを辞める決意をしていた。しかし、倉田組と敵対する大塚組からの執拗な攻撃と、それが自分の恋人にまで及んだことを知ったとき、哲也の怒りが炸裂する・・・。ボスに裏切られ“流れ者”となった男の復讐劇を、鈴木清順監督がミュージカル風に描いた異色のやくざ映画。

 

4/14(金)まで上映していた『殺しの烙印』もご紹介したかったのですが、フィルムの劣化がありドタバタとしていたので…なかなかできず…ショボーン

『東京流れ者』は、4/22(土)より当劇場で公開する『ラ・ラ・ランド』前にぜひご覧いただきたいのです!

デイミアン・チャゼル監督と、ライアン・ゴズリングが来日した際の会見で『ラ・ラ・ランド』のオマージュのひとつとして『東京流れ者』が上げられました。詳しくはこちらをクリック

鈴木清順の様式美を、こんな形で取り入れるなんて!と驚かされましたびっくり

『殺しの烙印』もですが、鈴木清順の作品はツッコミどころ満載なのに、飄々とした人物とかっこいいショット、クールなアングルに「しょうがない、ここまで格好良く撮られたら、そらしかたがない。」と、不思議な納得をさせられます。

『東京流れ者』でも、「俺の射程距離は10m!」と主人公・不死鳥の哲が言い放った後の行動が「いろいろ考えていなさそうな、よくわからない行動」に見えます。「え!なんでそんな動きなの!!撃たれるよ!?」と思っているうちに、なんだか格好いい動きで弾を避け、しかも敵を倒します。(このシーン、すごく西部劇的で、他にも影響を与えていそうな気がします!気がするだけでよくわかっていません!見て、「この映画じゃない?」ってわかった方、ぜひ教えて下さい!)

都合のいい予定調和ではなく、どう考えても不条理なシーンが多いです笑でも「奇跡のようなクールなめちゃくちゃかっこいいショット」が多く、その不条理さえ美学的に見せてくれますキラキラ

CLUB「アルル」のシーンは『ラ・ラ・ランド』を彷彿させてくれます(私、『ラ・ラ・ランド』を先に見たので、この書き方になっていますあせるたぶん他にもいっぱいあると思います!見つけた方はぜひコメント欄まで感想をお寄せくださいルンルン

すごく「舞台的なセット」の店内を、照明を変え、カメラワークやカット割で多彩な演出が見られます。

やくざ映画なのに「現代芸術」のようなアート感覚が、不条理さを増します。脚本の段階で、こんな風に撮るなんて、誰も想像できなかったんじゃないかな~と思います。あらすじ読んだだけだとゴリゴリの仁侠映画ですものゴッドファーザー

「清順美学」という言葉が生まれるのも納得できる、「清順美学」の代表作、ぜひ映画館でご覧くださいキラキラ

 

こんなオマージュにしようとしても難しすぎてオマージュにならないんじゃないか・・・(清順に喰われちゃう!)という作品を『ラ・ラ・ランド』に取り入れたなんて…すごすぎるびっくり

4/15(土)~4/20(木)『東京流れ者』からの、一日空けて、4/22(土)~5/12(金)『ラ・ラ・ランド』、ぜひ2週続けて(『殺しの烙印』からの方は3週続けて)、二監督の映画美学をご堪能ください!!

 

追記;『東京流れ者』はカラーで、衣装も素敵です。コートの柄やスーツの生地がもう私の好みなんですラブラブ「あのコート欲しいわ…。」と思いましたが…売ってないですね…ショボーンあと、ヒロインの千春役の松原智恵子さんが可愛くて、あの時代のメイクしてみようとアイラインを強めに引いたら「『サスペリア2』のお母さん」みたいになってしまったので、二度としません。なんでなのよチッキショームキー