はじめましてスタッフIです
初めてブログを書かせていただきますので、読み苦しい点も多々あるかと思いますが・・・
どうぞ最後までお付き合いください
4月21日(土)より、
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
4月28日(土)より、
『ブレイキング・ニュース』
を、それぞれ1週間の期間限定で上映します。
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
『ブレイキング・ニュース』
重犯罪特捜班のチョン警部補(ニック・チョン)は市街地での銃撃戦の末、ユアン(リッチー・レン)率いる犯人グループ逮捕に失敗。組織犯罪課のレベッカ(ケリー・チャン)は即メディア対策戦略をとる。
おもしろそうですねわくわくしますね
これらを監督したのが、今世界で最も注目を集めている
香港映画界の鬼才
ジョニー・トーです。
そこで、今回ジョニー・トー作品を初めてご覧になる方のために、ほんの一部分ではありますが、彼の作品の魅力についてお話ししたいと思います
トー監督のすごいところ、注目すべき点は、ストーリーを語るうえで然程重要ではないシーンへのこだわりです
例えば、今回上映する2作品でも用いられ、トー作品の名物とも言える、敵味方関係なく「皆でひとつの食卓を囲む」シーン
監督はこう述べています
「ひとつのテーブルを囲んで食事をするというシーンは、もっとも簡単に具体的に、登場人物の絆を見せる方法だといえるんだ。つまり、食べることは生きるためという単純な行為であると同時に、コミュニケーションのひとつ。だから、いつも描いているんだよ。」
映画におけるコミュニケーションのツールとして、まず外せないのは会話です。しかし、トー作品は台詞が少なく、その代わりとなるツール(例えばそれは一枚のコインであったり、紙屑であったり、一瞬の目配せであったり、目に見えるもの)でひととひととの繋がりが描かれていることが多いのです。
それは極端な話、映画がかつてはサイレントだった、ということを思い出させてもくれます
実際に作品をご覧になれば明白だと思いますが、過剰な表現を避け、台詞やカット割り、音楽、照明など、映画におけるほぼ全ての要素を必要最低限まで削っているにも関わらず、彼の作品は淡白というよりも寧ろ人情味にあふれている印象を受けます
それは、監督がひとという生き物を心から愛して愛して愛しているからではないでしょうか
また、今回は犯罪映画しか取り上げることができませんでしたが、彼はラブ・ストーリーやコメディも数多く撮っていて、そのどれもが最高に面白いです
胸きゅんシーンが盛り沢山で、犯罪映画では見られない、監督のお茶目な一面を垣間見ることができます会話も多めで、銃撃戦に負けないものすごい勢いでびゅんびゅん飛び交う台詞の弾がたまらなく気持ち良いです
機会がありましたら、ぜひ(DVDなどで・・・)ご鑑賞下さい
それでは、劇場でお待ちしております
料金は、どちらの作品も皆様¥1,000 です。
一人でも多くの方に、トー監督が描くひととひととの繋がり、絆を感じていただければ幸いです