サルコペニアとは加齢に伴う筋肉量の減少のことです。
筋肉量が低下することで、階段が億劫になったり、歩く量が減少したりと日常生活に支障をきたすなどの問題がおこります。
太ももの前側、お尻、お腹、背中などの筋肉はサルコペニアになりやすく、太ももの前側の筋肉を例にとってみると、30歳に比べて80歳では半分ほどの太さになってしまいます。

使わない筋肉が衰える廃用性萎縮
骨折でギブスをしていた箇所がたちまち細くなることを経験されたり目の当たりにされたことがあると思います。
廃用性萎縮とは、筋肉を使わないことで、遅筋繊維が凄い勢いで細くなることです。
年をとっても筋トレが推奨されるのは、筋肉を動かすことで、廃用性萎縮を防げることも一つの理由です。
速筋繊維は、廃用性萎縮をおこしにくいのですが、加齢と共に細くなります。
40代以降は筋肉に含まれている速筋繊維の数自体が減ってくると言われており、同じ筋肉でも速筋繊維の割合が減り、かつ細くなるところにサルコペニアの特徴があります。

ウォーキングではサルコペニアが防げないことは明らかになっており、40歳を過ぎたら特に速筋繊維を鍛える強い運動を定期的に行うことが大切です。