2008年1月11日。
父親は病院のベットで
61回目の誕生日を迎えました。
恐らく自分の誕生日だということは
理解できていないんだろうなぁ。
ちょうど30歳離れている父親は、僕や姉とは似ても似つかぬ
真面目で温和、寡黙で頑固、それでありながら亭主関白では
なく、そして、なかなかのイケメンです(笑)
25歳で起業をし、30年間かんばってきました。
当時は、小さな会社の経営者かよ。とか、
何で大きな会社に勤めないのだろう。という疑問を
もっていましたが、今、その父親の気持ち、楽しさや苦労、
そして偉大さが嫌と言うほど分ります。
子供が出来たらもっと分るんだろうな…。
やっと、やっと、やっと
お酒を飲み交わしながら話すことができる
人生経験を積んできたのに…。
旨い料理とお酒を御馳走できたのに…。
それが叶うことは、恐らくありません。
父親のように、生(活)きたくて仕方がないのに、
それを許されなかった人が、びっくりする程たくさんいます。
強く生きたいと願うこともしてないのに、
生きることを許されているということは本当に贅沢です。
それを忘れるから、細かい事を気にしすぎたり、
大切なことをないがしろにしたり、くだらない事をしてしまう。
昨日は夢、明日は幻、
今日だけが手のひらにある。
そうです、ホントに。
たまに想うのです。
会社が成功したら…
孫を見せたら…
有名になったら…
父親の病気が治せる術が、
見つかるのではないかと…。
想いは叶います。
自身少なからず体現してきました。
だから、
これも想い続けようと思います。
お父さん、誕生日おめでとう。