まず、99%
日本の会社の99%が従業員100人未満のいわゆる中小企業
よく耳にする大企業(100人以上)は、1%以下しか存在しません。
●1~9人までの会社・・・82%
●10~29人までの会社・・・13%
●30~99人までの会社・・・4%
上記の中小企業は、大企業と本質的に違うところがあります。
小さな会社では、社長と会社のお金は良い意味でも。悪いい意味でも
表裏一体にあるということです。
経営の80%以上は営業と商品開発が占めるといわれます。
その営業と商品開発の世界は「やるか、やらないか」で一番差がつきます。
すべては現場での実行力の差であり、「言うは易し、行うは難し」です。
一方20%を占める財務の世界。
この世界は「やるか、やらないか」ではなく、「知っているか、知らないか」
だけで天と地の差がつくこともあります。
社長として生きたお金の知恵を知らないと、それだけで
大きな痛手を受けてしまいます。営業や商品のことには勘が働くのに、
なぜか税金や資金繰りの話になると・・・という社長が
実感値でも少なくありません。
前者の世界では、弱みに目を向けず得意分野を徹底的に伸ばす。
これが小さな会社のセオリーでしょう。その中で社長は自分を信じ
「何とかなるさ」楽観的ないわゆるプラス思考でガンガン前に
進むことが重要だと考えています。
一方、後者の世界ではマイナス思考が大切だと考えます。
万一、計画がうまくいかなかった時の準備を整えておくべきでしょう。
つまり、社長は悲観的に準備して、
楽観的に行動することが求めれるのではないでしょうか。
社長は往々にして資金繰りが苦しくなると、ヴィジョンや
経営の80%を占めている営業や商品開発だ手につかなくなります。
まさに悪循環の流れになるわけです。
知っているだけで、それを回避でき、
善循環の流れになることは多くあるようです。
例えば、会社は1年間(12ヶ月)の利益の4.8か月分の納税義務を負います。
稼いだ利益の7.2か月分しか会社に残りません。
これを知っているのと、知らないのでは大きく違います。
経営の20%を占める財務の部分に関して、
最低限知識としてだけでも蓄えておくことは必要だと感じます。