『決めうち』とは、たまたま目に付いた結論にホイホイ飛びついてしまうことです。そうすると、問題の真の原因を理解しないまま的外れな対策を立ててしまい、真の原因は放置されてしまうことがあるのです。
したがって、『決めうち』を避けることは非常な重要なことです。
例(フィクション)
ある会社の業績が悪化している。
悪化に転じたころに、ちょっとした不祥事が発覚した。
このため、多くの人は業績悪化の原因は、さも不祥事のためであるかのように認識し、不祥事再発防止をすれば、業績は回復すると考えた。
しかし、業績悪化の原因は、本当に不祥事であろうかを考える人の見解は黙殺されてしまった。
こういう場合、実は、不祥事は些細なアクシデントに過ぎず、もっと重要な環境変化の見誤りや、イノベーションの欠如が見落とされてしまっていたということもありうるのである。
この場合、本来の原因に対する対策は、とられないまま放置されてしまうのです。