あまりに空が明るくて


月が見えない


いつもそこに浮かんでいたはずなのに




真っ暗だった私の世界に


たくさんの色を写してくれた


世界中に溢れる音色を


私に届けてくれた


日々移り変わる表情を


毎日見せてくれた


いつでも私の行く道を照らしてくれていた




遠く遥かなあなたに


いつも手を伸ばしながら


歩いてきたのに




東京の空は眠ることを知らず


人が創った太陽に隠れて


そこに浮かんでいたはずの月が見えない


どこに歩いていけばいいのか


わからない


逢魔が時に吹く秋風は気紛れに


私の髪を弄ぶ


遊ぼうよ と私をいざなう


ただ私は


月に手を伸ばしていたいだけなのに




どこに浮かんでいたのか


見失ってしまった