つづき。
目の前に現れたのは、真っ黒なラーメン。
生まれて初めて、「これ、間違いですよね?」と店主に言いそうになりました。
とにかく、黒いんです。
スープも、メンマも、卵も。
こがし醤油ラーメンとか、そういう意味で黒いラーメンはおれも食べたことがあります。
でも、これは違うんです。
事故なんです。事故の黒さなんです。
とにかく、食べていいのかどうかわからないので、分析しました。
スープ。
澄んだ黄金色のスープとは真逆。
ドブ。頑張ってほめるなら、ドブの輝き。
よーく見ると、黒い何かが浮いてます。
海藻っぽい、海苔っぽいような…
この正体は、最後までわかりませんでした。
メンマ。
永遠ともいえる時間、何かに漬け込まれていたのでしょう。
とにかく黒かったです。
そして味は別に深みもなく、むしろちょっと甘い。
この店主は、吉野屋とかに一度行ってもらいたいですね。
吉野屋の店員さんの紅ショウガ交換に対する意識の高さ!!
この店のメンマにぜひ反映してほしいです!!
漬け込めばいいってもんじゃないよ!!
卵。
久しぶりにラーメンで「完熟」を見ました。
非の打ち所がない、完熟卵。黄身、カッチカチ。
そして、これも何かがしみこみすぎて、外側は真っ黒。
とにかくこれを「食べなければいけない」ので、
どうすればいいか必死に考えました。
そして、店内にあった「ゴルゴ13」に目をつけました。
ここで私は、「ゴルゴ13のストーリーにめちゃくちゃ集中して、
極力味覚を鈍らせて食べる」、という手段に出ました。
ドューク東郷の仕事ぶり、世界情勢、金融危機、
そのストーリーの全てに神経をはりめぐらせて、
自分が今何を食べているかを必死に忘れました。
こんな経験、初めてです。
そして、カレー。もはやカレーが可愛かったです。
チンでもなんでもいいいです。黒くないだけで、君は合格です。
この思い、ちゃんとブログに留めておいて、
今後の糧にしたいと思います。