久しぶりに「孫子の兵法書」解説本を購入しました。著者の守屋さんは、病床で最初に読んだ「孫子の兵法書」解説本の著者でもあります。その著作は3周は読ませていただきました。

私自身の「孫子の兵法書」を読んでの効果の一つに本の読み方が変わったこともあります。

本を、2周、3周と読むようになりました。一回目はもちろん、未知を知る楽しみがあるのですが、2周目、3周目には、1回目では気づかなかった部分が見えたり、そういう見かたもあるなぁと新しい自分自身の感性の発見があったりして、むしろ、一回目の読書時の未知との遭遇より面白そうだと思ったりもします。

「彼」すなわち「敵」を知るとは現在ビジネスにおいては何なのでしょう?

同一製品を扱うライバル企業とのシェア争いなどは判り易い例なのでしょうが、それでも別製品では命運をともにする同盟関係であったり、「孫子の兵法書」が書かれたとされる春秋時代や「孫子の兵法書」が脚光を浴びた、三国志の戦国時代より複雑怪奇だと言えるかもしれません。

では、何を敵とみたてればいいのでしょうか?

もちろん顧客でもありませんし・・(財布のひもを緩められるかどうかのマーケティングに関してのみみれば、その部分は敵対していると言えなくは無いですが・・・)

 

新しく取り組む事柄は「孫子の兵法書」を現在で読み解くにあたって敵と見立てることは出来るでしょう。。

先ほど紹介しました、読書の仕方もそうです。

敵は新たに読書するという事柄。

敵を知る為に、複数回読みます。

ナビゲーションのGPSの如く、2か所より3か所とGPS電波を受信すれば、より正確な位置情報を得る事が出来ます。

新しく取り組む事柄を敵とみたてることによって、「孫子の兵法書」の地形編なども現在ビジネスに大いに生かすことが可能です。

地形編はどこに陣をはるかなど地形を生かした戦術を説きます。

ネットビジネスで「ブルーオーシャン」や「レッドオーシャン」などと呼ばれている、どういうタイミングでそのタイミングに取り組んでいるかという事象はまさに今、どういう地形に陣取っているかと置き換えることが出来ます。

高地、風上が陣取るには有利とされていますが、いくら有利といえども勝ったわけではありませんから、有利を生かした戦略が必要です。