バレンタインデーは、私の友達の命日です。
忘れもしない。
17歳でこの世を去った友達。
私は精神を病み、18歳の高校3年生の記憶がありません。
正確には、17歳の2年生の2月から記憶がない。
専門時代の記憶もあるのですが、専門の入学式の記憶も、引っ越ししたあたりの記憶もなし。
無理に思い出す必要もないと言うので、高校3年生の記憶、ないままです。
高校の卒業式の記憶もないので、同窓会へは一度だけ参加。同級生の顔を見ても思い出さなかったです。
ごめん。
何年経っても私は、亡くなる前日の友達の笑顔が忘れられなくて、自分を責める日々が続きました。
親となり、今思う事は、お通夜でのご両親の言葉。お母さんと話した言葉、今でも覚えてます。
どれくらいの悲しみだったか、親となった今は考えただけで胸が苦しくなります。
うまく話せなくなり、笑う事も出来なくなり、夜、眠れなくなりました。
今、普通に人と話せたり、笑ったり出来るのは時間が解決したのだと思います。
たまに夢に出てくる友達。お墓には一度だけしか行けていません。
ごめんね。
今度、また行こうと思います。
人と関わるのが怖くなり、広く浅くしか人付き合い出来なくなったけど、幼なじみや小学校、中学校の友達に支えられて来ました。
私がドン底だった時、元気を分けてくれた彼女。
彼女からたくさん、笑顔を貰いました。一緒にくだらない事をしたり、真面目に悩んだり、楽しい高校生活を送りました。
卒業後も、ずっと友達でいようねって言ってくれた彼女。
今度の土曜日、買い物行こう!と約束しました。
その土曜日はこれから先も、もう二度と来ない。
バレンタインの季節が嫌で嫌でしょうがなかった。
初めて作ったチョコレート。彼女に渡す約束してました。
絶対、ちょうだいね!味見してあげる。
そう言ってくれた。
だから、私はお姉ちゃんに教えて貰いながら作った。
決して上手には出来なかったけど。
渡せず、私は家に持ち帰った。
何で?大丈夫じゃなかったんじゃん…
二度と手作りなんてしない。する事はないだろう。
そう思っていました。
今では、バレンタインの季節、外に出歩ける様にもなりました。
文字を見るだけで、フラフラしたり、吐き気がしたり、息が苦しくなりました。
そんな時期を経て、女性社員に混ざって、何食わぬ顔で会社の恒例のチョコを渡し歩いたり出来る様になりました。
そして、今年は、子ども達と一緒に。
自分たちで作って、自分たちで食べる(笑)
作りたい!と言われた時には、ちょっと胸が苦しくなったのですが、子ども達の為、頑張りました。
パパは事情を知っているので、買い物に同行してくれ、いつも通りSwitchしてました。
いつも通りが、1番。
無理なく、私のペースで。
これで良いんだと思えた今年のバレンタイン。
これからも忘れない。彼女の笑顔も思い出も。
無くした1年の記憶はこのまま思い出せないかもしれない。でも、それでいい。
私には今、子ども達が居る。
チビちゃんは、彼女と同じ4月生まれ。
2日違いです。
桜が綺麗でした。チビちゃんが生まれた時。
病室の窓から眺めてました。
彼女も、こんな桜の綺麗な季節に生まれてそして、生きていたんだなって。
頑張ろ。
生きていれば、嫌なことも悲しいこともあるけど。
乗り越えれば、幸せなことだって訪れる。
きっと、空から見ててくれてるはず。
見ててね。これからも。

