娘ちゃんの病気があってから、私は図太くそして強くなった気がする。
病の前では、母と言えど、無力。何も出来ない。
自分の身を差し出す事さえ出来ない。
代わってあげたくても、代われない。
苦しむ娘ちゃんに何もしてあげれない。
毎日毎日、そばに居る事だけしか出来ない。
少しでも早く良くなる事だけを願って。
何が何だかわからないけど、最悪の事態を考えておいて下さいと言われ、サインした紙、数枚。
それでも、手術するしかないと言われたら…
サインしながら、私は、
娘ちゃんがもしも…な時は、私も追いかける
と思った。
お腹に宿ってから、どこに行くにも何をするにも一緒。
病気が見つかったのは、2歳1ヶ月。
生まれて2年1ヶ月、もちろん、どこ行くのも何するのも一緒でした。
離れるなんて考えなれない。本当にそう思いました。
今は、もう元気いっぱい。
経過観察は、あと5年ありますが。
後遺症もなく、予後は極めて良好です。
娘ちゃんみたいに、手術する事で完治する病なだけ、まだ良かったと思う方もいらっしゃると思います。
本当そうだと思います。
それでも、8000人に1人の割合のその病に娘ちゃんは当たってしまいました。
2歳での手術は初めてでした。
運良く、小児外科があるところに住んでたから、入院して、検査して、色々治療をして貰えました。
そうじゃないところだったら…と考えるとゾッとします。
あの2ヶ月、私は一生分の涙を流したと思う。
眠る事も出来ず、ただただ不安で。
悪化して、管が増えていく度に心が抉られた。
もちろん、旦那はそばには居ない。
たまーに夜に様子を見に来たり、土日に来たり。
お陰で本当強くなれました。
あの時、腹を括った事で、今大抵の事は余裕で乗り越えられる。
笑ってやりきれる。
悲しいニュースが最近多いですが、誰だって、精神的に辛い時がある。
育児は楽しいだけじゃない。
地獄と思える日々にも必ず光はさす。
むしろ、そう思えなきゃやっていけないのも事実。
でも、どんな辛い時があっても、娘ちゃんの笑顔が隣にある事、毎日笑顔を見れる事、それが一番の幸せだと思いました。
私を強くしてくれた娘ちゃん。ありがとう。