製品開発のための3Dデータ・3Dプリンタ活用研修 | 現代美術家 T.Sakamoto のデザイナーズ教室

現代美術家 T.Sakamoto のデザイナーズ教室

現代美術家の阪本龍哉がデザインについて語ります

製品開発のための3Dデータ・3Dプリンタ活用研修

あいち産業科学技術総合センター

{EECA9947-9B6E-412D-8A6C-41A5D77A7E43:01}
元々は愛知陶磁美術館の建物。
{EDB538DB-D29C-4EDD-8A0D-56467F491AC0:01}

{91D0F0F7-B6EC-4D7C-AA9C-B0C94EBF6BF3:01}
入口


昨日と今日にかけて研修に行ってまいりました。
3Dのモデリングについての研修です。
1日目は3Dソフトにより、3Dデータの作成、
作成したデータを3Dプリンターにより出力致しました。
{4CAF50AD-EB0C-4E40-8B10-30EE7CB0A663:01}
講義を受けながら3Dデータ作成中。
ソフトはZbrash

別の素材を使い、サポート材除去の実習もしました。

2日目は1日目に3Dプリンターから出力したものの取り出し、
そのままでは崩れてしまうので、硬化材の塗布。

{766E628C-AC24-4915-B07E-D20015593324:01}
皿を作りました。おもて。右下の2つが僕が作りました。
結構ちゃんと色が出ます。
{9D28E5B3-0DC6-49AE-B423-85EA0804D979:01}
お皿、裏面。右下二枚です。


そのあとに切削機の講習を受けました。
そして、再び3Dのモデリングの講習を受けて終わりです。

{7E1EC9B5-CCB4-4FB7-8707-16B566D9D212:01}
切削機 MM400Lite (株)岩間鉱業所製


その合間に3Dの様々な見本を見せていただきました。


3Dプリンターでも何種類かあり、
石膏に接着剤を混ぜたものを積層させていくもの、
樹脂を積層させていくもの、
光によって樹脂を固め積層させていくもの。
塗料を混ぜて、色の再現も可能です。

{CFF7CB20-B6E9-467C-9BC6-6CD64F854B56:01}

※ベアリング、ちゃんと動きます。

一方、切削機は、塊から削り出します。
数値を入力して機械に削り出させるわけです。
削り出す刃はドリルのような形状で、
周りからミクロン単位で徐々に削り出します。
プリンターとの違いはcamなどを使い、
削り出す計画、手順を入力する必要があります。
少し面倒臭いですが、曲面、平面の処理にかんしてはプリンターより良いです。
より精密なものが作れます。
ぴったり組み合わせなければならないものや、より精密なテクスチャーが必要な場合など。

プリンターで見本をつくり、切削機で本番を作るというパターンもあるようです。
当然、良いプリンターもあり、この場合はプリンターで製品が完結します。

プリンターの場合は仕様上、後処理が必要な場合もあります。
バリ取りや研磨など、後処理というか仕上げですね。

3Dのプリンター、切削機、の技術は想像以上でした。
一回の出力で色んなパーツが組み合わさっているもの。
正確で精緻な曲面。
しかし、いくら最新のものでも、やはり「道具」です。
人ありきなんだと再確認しました。
新しい筆、新しいヘラ、新しい工具と言った感じ。
基本は何も変わってないな、ということ。

しかし、元データがパソコンに入っているので、
型などを作った場合、長期保存しておく必要がありません。
型だけの巨大な倉庫を作る手間が省けるわけですね。

こういう道具を使って作った作品、いずれは作ってみたいです。
プロジェクトを組まないといけませんね。

あ、粘土を買わなくちゃ。


ホームページ
http://tatsuya-sakamoto.com
オンラインショップ
http://hightouch.theshop.jp

にほんブログ村 美術ブログ 現代美術へ
にほんブログ村