今後のドラマの行方 | 東北発!芸能プロダクション『ティーライズ』のはみ出し情報

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「お前お笑い畑じゃねーか首つっこむな!」

と言われそうですが、一応芸プロで食ってるので今後のTV業界を大胆予想してみようじゃないか!という今回のエントリー。


ジャニーズ全滅!? 日テレ深夜枠でバラエティ番組“壊滅の危機”!

http://www.cyzo.com/2008/08/post_810.html


日刊サイゾーの記事を見て「遂にはじまったな…」という感想。

要約すると、日テレは視聴率低下が原因で深夜番組のバラエティ番組のコストカットが始まって、ほとんどのバラエティ番組が打ちきりになって、今後はドラマにシフトするらしいよ。という記事。


見てる人なんかはウチがお笑い事務所だから「うはぁ、、大変になるねぇ」なんて声をかけられそうだけど、今のところ一度も日テレ深夜にお世話になっていないので現状かわらずです。


深夜じゃなくてもドラマの視聴率を軒並み落としている現状で、なぜドラマにシフトするかという理由は、DVD化して制作費をカヴァーしようという狙いがあるからでしょう。数字悪くてもヒットした例で有名なのは木更津キャッツアイなんかあるよね。深夜の再放送の方が視聴率上がって、結局映画化までしちゃった追い込みタイプのドラマだった。


で、問題の制作費。ドラマってセット組んだり何とかしたりすればお金かかりそうだけど比較してみた。

バラエティの場合は1放送30分とした場合1~2時間は収録に要して、2本撮りだと4時間くらい。セットなどの仕込みとバラシも考えたら1日2本が限界かな。お笑い芸人の集中力もあるし、気軽にゲストに呼ばれやすいタレントのジャンルになったので、2日間収録なんてスケジュールは切れないわ集中力やモチベーションは下がるわでいいことないでしょう。

ドラマの場合は、まず台本が1話から最終話まで最初の段階で完成しているので、出演者も固定、セットも固定して、その場面ごとにいっぺんに収録できちゃうのがいいところ。制作費がかさむ理由はキャストに高額ギャラを起用するところが一番大きいでしょう。大物を使わなければ予算を抑えられることは間違いないです。

全何話にするかは不明ですが、平均的に考えて12話分の予算を比較した場合、現状のクオリティをできるだけ保ったまま作るのであればドラマの方のメリットが勝ることになるでしょう。前述のDVD然りノベルティーも作れるのが大きい。


この流れってアメリカでは数年前に既にシフトされてて「24」がいい例だけど、キャストが実はそれほど豪華ではなく、台本のキャラクターありきでオーディションしてキャスティングしているみたいだからね。(この辺はソースを探せなかったので言い切れないけど…)まずそこで、タレントありきのキャスティングしていないことで予算が削れる。

アメリカの人気ドラマってレンタルビデオ屋に行けばわかるけど、たいていの場合「シーズン○」ってなってるよね。それは、シーズン1でこけた場合打ち切りで完結できるようになってる。コケた番組は自然にDVDになっても人気が出ないから、もしリリースされていたとしても隅に追いやられてますます日本の人には目につかないでしょう。


あと、どっからお金出てくるの?って考えたときに「スポンサー」が浮かんでくる。

ちょっと記事として書いちゃうのが怖いのでぼかして書くと、○○ショックという業界的に最悪の実績ができちゃって、「本当にTVCMで自社製品が売れるんだろうか?」という疑心暗鬼に加えて、軒並みの視聴率ダウンが拍車をかけて、たまに記事が出るように広告収入が減ってしまっている事態。

つまり相撲で言う「タニマチ」が減ってしまって、コンテンツの内容勝負の現状にシフトしている。


ビデオレンタル屋で、過去のドラマを借りようと思ったときにうんざりすることがある。

それは、主演俳優が全部一緒!過去のスポンサーの取り方としては「この俳優が視聴率を持っているからお宅のCMも見られますよ!」と営業かけやすいので起用されていたのだが、その俳優にもイメージがあるので、原作からかけ離れないようにその主演のイメージを当てはめて台本を書き直してたんだろうと思う。その結果が「うんざり」するくらいの同一俳優につながったのでその人は悪くない。ただ、どれもおなじみに見えるので借りる気が非常に失せてしまう。(私だけでしょうか…)


以上の現状と傾向から今後のドラマの行方を予想すると…

・大物俳優と呼ばれるような人の起用機会が減る

・無名の新人がどんどん出てくるようになる

・シーズン○のような感じになって、調子のいいドラマはどんどん続編が作られる

・ドラマ中に出てきたアイテムがヒットする&企業製品とのコラボが生まれる(積極的に仕掛けられるようになる)

・漫画やヒットした小説のドラマ化が更に加速する

・ドル箱邦画が増える

・難しい話が淘汰され、内容も大味になる(ベタな展開が増える)

・東アジアを中心に番販されて、日本のドラマブームが起こる

・数年後に俳優の組合がストを起こす


タレントを目指してるみなさんと、作家を目指してるみなさん、今がチャンスですぞ!(たぶん)

演技力だけで上に上がれるチャンス到来の予感です!


しかし悲しいかな、数年前のアメリカのドラマ文化をなぞっている日本のドラマを見ていると悲しいね。

ただ、若い子の中で流行ってる日本独自の文化「ケータイ小説」なんてくだらないもんは見るのも読むのも感心しません。(あっ、関係ないかべーっだ!


ティーライズ

http://t-ryz.com/