とにかく別れたあとは記憶喪失のごとく跡形もなく忘れてしまうタイプだ。
しかし想い出は簡単には消せない。
ぐぉんぐぉん苦しみながらのたうちまわって、半ば屍のようになりながら記憶を消していく。
まどろみの中、虚ろ虚ろで自分自身に問いかける。
…別れとはなんぞや?
釈迦は考えごとをする時、菩提樹の下で座禅を組んで答えを求めたようだが
普通の人は病院のベッドの上や塀の中で自分自身を振り返るらしい…何かしらの苦しみと束縛の中で声が聞こえるようだ。
心の自由がきかないまま、しばらくクネクネしていたら神の啓示のごとく「別れとはなんぞや?」の答えが聞こえてきた。
『別れには意味があり最高のタイミングでやってくる、あなたにとっての必要な役目を終えた時にメッセージを遺していくもの。
その意味を理解しなければ別れは単なる苦しみでしかない。
親との別れは感謝を教えるもの
友との別れは自分に足りないものを教えてくれるもの
恋人との別れは、大切なものとは本当は何なのかを教えてくれるもの
別れとは人生においてのスパイスであっても、決して後悔を伝えるものではない。
別れの痛みはそこにある重要性とメッセージを伝えるためのもの。
もし別れのせいで前へ進むことを拒んだり止まったりするのであれば、それこそが一番の不幸である』と…
なるほど…
とにかく「佐々木希似で料理が上手、グダグタ文句も言わない性格のいい娘と出会うにはどうすればいいか?」の答えを求める事にした。
…3日待ってみたが、いまだに神の啓示は聞こえない。