◆ 「御命題達成」に対し滑稽な言い掛かり ◆

顕正会の手口を法華講に転嫁する間抜け

 

 

 

 次に取り上げるのは、4月度男子部班長会で発表した

山梨県の総部長・岸農之の「活動報告」。

 

 

 

 岸は、日蓮正宗が

「令和三年・法華講員八十万人体勢の構築」の御命題を達成したことを取りあげ、

「早瀬管長(日如上人猊下の事)が、自分の面子を立てるために

八十万人体勢が達成したと、虚偽の発表をした」(趣旨)などと、

「八十万人達成」を虚偽呼ばわりする発表をした。

 

 

 

そして、「八十万達成の虚偽を裏付ける証拠だ」として、

彼はとんでもない言い掛かりを付けてきたのである。

 

 

 

 岸、いわく、

 「妙観講員が、静岡に住んでいるネパール人達に、

紹介料として金銭を手渡し、別の友人を入信させている。

入信勤行は、末寺にも行かず、数珠や経本を使わず、

イヤホンを付けて読経だけを聞くだけで入信扱いにしていると聞いて、唖然とした」(趣旨)と。

 

 

 

 この岸の発表を音声データで聞いて、「唖然とした」のは、妙観講のほうだったという。なぜなら、妙観講は顕正会と違って、ネパール人に「紹介料として金銭を手渡し」た事実など一例もないし、「イヤホンで御経を聞くだけで、末寺にも行かずに入信扱い」と言うに至っては、入信の制度上、絶対にありえないことなのである。

 

 

 

 まず、「イヤホン」云々がなぜあり得ないか、から説明しよう。

 

 

 

 日蓮正宗では、入信する本人と紹介者がそれぞれ、

御授戒願い出用紙に氏名等を記入し、それをもって寺院で御授戒が執行される。

 

 

 

そして、その御授戒用紙に

御授戒を執行した寺院(ほとんどは所属寺院だが、最寄りの寺院にお願いする場合もある)

の寺判が押され、それが宗務院に提出されて成果とされる。

したがって、どこにも誤魔化す余地もなければ、誤魔化す必要もないのである。

 

 

 

 ちなみに、妙観講では、日本在住のネパール人が入信した場合は、

御授戒の後、可能なかぎり寺院で写真を撮るようにしているという。

 

 

 

その理由は、日本にいるネパール人の多くが、

顕正会員に騙されて顕正会に入れられた経験を持っており、

今後は“フェイク(にせもの)の顕正会”と“正しい日蓮正宗”に迷わないよう、

寺院での御授戒記念の撮影をしているのだとか。

 

 

 

 

◆ 顕正会の布教のデタラメぶり ◆

 

 

 

 なお、かつて顕正会に入会させられて

現在は妙観講の講員になっているネパール人達にも話を聞いたことろ、

顕正会員から誘われるまま会館らしきところに付いて行って南無妙法蓮華経と唱えたが、

それっきり顕正会員からの連絡はなかった、という人がほとんどで、

中には、顕正会員に付いて会館に行ったところ、

僕達は今から御経をあげるから、待っていて」と言われて待たされたあげく、

いきなり「入会おめでとう」と言われたというネパール人もいた。

 

 

 

さらに、知り合いのネパール人の中には、

友達を顕正会に紹介して金銭をもらい、

それを仕事のようにしている人までいたとか。

 

 

 

 こういったことを顕正会の組織を挙げて行っているのか、

あるいは会員個人の判断で行っているのかは知らないが、

ネパール人を狙った顕正会の

“人数の帳尻合わせ活動”は、

デタラメな組織ならではの粗雑さである。

 

 

 

そんな自分達と、

真の正法正義を丁寧に流布している法華講が一緒だと思われては迷惑だ。

 

 

 

 ついでに、「イヤホンを付けて読経を聞くだけで入信扱いになる」という話にも触れておこう。

 

 

 

 もちろん、こんなバカなことは、

妙観講でも他の法華講でも絶対にあり得ないことは、先述したとおりだが、

では、なぜこのような話が出てきたのか、

疑問に思って調査したところ、ある事実が浮かんできた。

 

 

 

 それは、妙観講では、日本語に不自由なネパール人を折伏する際、

通常は、最初にネパール語による仏法講演会の動画を見せているのだが、

静岡のあるファミレスで、

周りに客もいることからイヤホンで講演会を見てもらったことがある、とのこと。

 

 

 

 岸が言っているのは、このことか!?

それもと、毎月、ネパール人講員の育成のためにネパール語で行っている

会合(「ネパールミーティング」)の動画配信を見てもらっている時のことか!?

 

 

 

いずれにしても、妙観講は

粗雑な顕正会など足もとにも及ばない

丁寧さで折伏・育成

をしているのである。

 

 

 

 顕正会は、宗門の「八十万人体勢の御命題達成」を云々するよりも、まずは自分達の、虚構で積み上げた二百何十万だかの幽霊会員を心配したほうがよかろう。

 

 

 

 

◆ 結び ◆

 

 

 

 それにしても、なぜ顕正会では、このような“作り話”の活動報告が横行するのであろうか。

 

 

 

 彼らが臆面もなくウソをつけるのは、

センセ―をはじめ会内での“覚えめでたき”を得るためであったり、

潜在的な幹部同士の競争意識であろうことは容易に察しがつく。

 

 

 

 事実、自分のほうが分が悪かったにもかかわらず、

妙観講の吉尾和美部長を法論でやり込めた」

(実際は真逆で、その模様は本紙前号・前々号の「顕正会破折レポート」を参照されたい)と、

数回にわたって大ウソ発表をしてきた四国の川崎泰之などは、

ついこの間まで「四国・中国地方を担当する総部長」だったのが、

こうしたウソ発表を続けたら、あっという間に

、四国・中国地方に九州地方を加えた地域を統括する「副総男子部長」に昇格した。

 

 

川崎本人は、

「センセ―から西日本を任された」と大喜びのようだが、

嘘をついて評価されれば

役職が上がる、

というのが顕正会実態らしい

 

 

 

 さて、話を戻すと、幹部ら自身のウソもさることながら、

同時に、それに会長・浅井昭衛の思惑が大きく絡んで、

さらにウソが糊塗(こと)されていくのであろうことも想像に難くない。

 

 

 

つまり、最初の核となるウソに浅井が尾ひれを付けて誇大化し、

次第に後戻りできなくなる、という構図である。

 

 

 

 そして、美辞麗句を極める幹部らの発表は、

浅井と彼の著作物をことさらに持ち上げ、

会員らを

さらなる洗脳の深みへと誘っていくのである。

 

 

 

 

 気の毒な会員らが、

一日も早く、

この恐ろしき闇から

解き放たれる日が来ることを願って止まない。

 

 

 

(『慧妙』令和3年5月16日号)