天皇の「男系」子孫(例) | 地理歴史(日本史)

天皇の「男系」子孫(例)

皇位継承について、天皇の「男系」の子孫にこそ資格があると唱える人たちがいる。

その子孫が現在皇族であられるならもちろん問題ないが、最近では、皇族の籍から離脱して一般人となって久しい家系の「男系」の人たちにも皇位継承資格を認めるべきだという声が上がっている。終戦後に皇籍離脱した旧宮家系の「男系」男子に「復帰」してもらおうというのだ(ご本人の了解を得ているかどうかは不明だが)。

実は天皇の「男系」子孫は、旧宮家系の他にもいる。昔はもちろんのこと、現在でもだ。

参考までに、それらの人物の、ごく簡単な系図を挙げておく。


<蘇我氏>

孝元天皇━彦太忍信命(『古事記』による)━武内宿禰━蘇我石川宿禰━満智━韓子━高麗━稲目━馬子━蝦夷━入鹿


<光源氏のモデルといわれる。渡辺さん苗字のルーツ>

嵯峨天皇━源融(みなもとのとおる)(左大臣)


<鎌倉幕府の源頼朝>

清和天皇━貞純親王━経基王(源経基)━源満仲━頼信━頼義━義家━義親━為義━義朝━頼朝(征夷大将軍)


<大名や元首相の細川家>

清和天皇━貞純親王━経基王(源経基)━源満仲━頼信━頼義━義家━義国━義康━義清━義実━細川義季━義俊━俊氏━公頼━頼春━頼有━頼長━持有━常有━政有━元有━晴員━藤孝━忠興━行孝━有孝━興生━興文━斉玆━立之━斉護━護久━護立━護貞━護熙(第79代内閣総理大臣) 



<旧宮家系、竹田恒泰さん>
崇光天皇━榮仁親王━貞成親王(後崇光院)━貞常親王━邦高親王━貞敦親王━邦輔親王━邦房親王━貞淸親王━貞致親王━邦永親王━貞建親王━邦賴親王━貞敬親王━邦家親王━(竹田宮)能久親王━恒久王━恒德王(竹田恒德)━竹田恆和━竹田恒泰(学者・作家)


なお、上記の源融は、「自分も皇胤(こういん)だ」と、皇位継承をうかがったが、既に源氏になったのだからと藤原氏に一蹴されたという話が伝えられている。(『大鏡』)