久しぶりに長々と書くのです




放置しておりましたが


もやしもんを9巻まで全て読み終えました





感想


すばらしい



最初は話が菌に限定されるだろうと思い

そう構えて読んでいたのですが




実は菌が中心というより菌が絡む食品


つまりはお酒を中心とした発酵食品とそれを研究する人々、その取り巻きの物語がメインです



もちろん農学の話以外にちゃんと本筋はありますが


その背景にワイン・日本酒・ビールなど

なんやらかんやらが絡んできます



アニメから入ったので

菌に過萌される(かもされる)だけのマンガだろと

そう思っていましたが



実際は全然違いましたね


すげー教養たっぷり



デスノートより文字の多い、ためになる漫画ってあるもんですね




アニメは原作4巻までの話がまとまってますが



個人的には5巻からがすごく面白いと思います




もちろん1~4巻もすごく面白いですが


それ以上にフランス編がすげー盛り上がりますね




話が面白いというのは当然あるのですが

何よりもうれしいのは


細かい知識だったり面倒くさい背景だったりなんだりをすごくわかりやすく、面白く解説してるところです




農学を学ぶ身としてはありがたいことこの上ない




日本酒・ワイン・ビール他さまざまな発酵食品の製造法、区分け


そしてそれにまつわるエピソード・裏話


さらには食糧自給率など現代農学の問題点



それらがエピソードとして自然に織り交ぜられているのがもう最高です



何度も読み返してます




どうせならこの話に出てくる菌を全部識別できるようになってやろうと思って


4巻ぐらいまではすげー頑張って菌を覚えてたんですが




途中から


「あ。実際こんな風に見えねー」



と悟り


さっさとやめました(笑)




でも

教養として名前を覚えることはいいことなので


面白いやつはその場で覚えちゃいます




麹は数もそんなに出てきてないし

メインということもあって簡単に覚えましたよ



あとカビ類、病気の原因となるやつとか



気になった菌はググったりwikipediaで探したりしてます


漫画の絵と写真を比べてみると

それもまたすげー面白いです



個人的に好きな菌は

主人公格(?)のオリゼーはもちろん、酵母・キノコ類など



マツタケがゼネコン呼ばわりされてるのには笑いましたw


いやゼネコンて(笑)

確かに巨大建造物・・・だけどさ




あとはこの菌たちの言い回しがすげェ面白いですよねw


ノスタルジーを語るA・ソーエが個人的にツボです




人間を説得する菌

菌を納得させる人間



この二つの構図は

これまでの漫画には未曽有であり


そしてこれからの漫画にも表れることはないでしょう





・・・ただいくつか気になったの点がちらほら




一つはあれだけ詳しく菌類やら食品やらについて解説している割に



ウイルスが生物として描かれているところです



ウイルスは非生物のはずですが

なぜかこの漫画では生き物として扱われています


これが非常に引っ掛かった



正確にいえば

最初見たときは別段違和感を覚えなかったのですが



ネットやら本誌の注釈やらでそれに気づいて



「あ。ほんまやん」



(なぜか関西弁)




非常に微妙な気持ちになったのです




自分で書いておいて何ですが


「非常に微妙」という言葉は日本語としておかしいですよね



ニュアンスのみ汲み取ってご理解ください





二つ目は原核菌と真核菌、ひいては真正細菌と古細菌すらごっちゃになっていること



後者はわからなくもないですが

原核菌と真核菌は全く別物ですよね



なんといってもドメインから違ってきますからね



あとは粘菌だったり

これもちょっと引っかかりました


細菌と菌類は全くの別物なのに


漫画の中ではあたかも同じ仲間のように扱われているので



生物を勉強していない人たちがこれを読んで誤解してしまう恐れがあります


これが個人的にはいただけない



だからこの本を読んだ人は

発展的な勉強をしっかりするべきだと思います


絶対そっちのほうがおもしろい!!




いや何様なんでしょうか

まぁいいけど






それ以外は

全く不満の無い作品です



久しぶりに良作に出会ったような気がします





最終回になるまで


全巻買いそろえますよ






早く10巻でないかなー







--------追記--------


上で分類やらなんやらぐちぐち書きましたが

生物を勉強してない人にとってははっきりいってどうでもいいことです(笑)


正直僕も言うほど意識してないし勉強もしてません



ただ知識として知っていたほうが

よりこの作品を楽しめると思います



ちなみに細菌と菌類の違いですが


これは例えるなら

サルと人間をいっしょくたに考えるようなものです


同じ霊長類ですが

人間のほうがより高度です


同じように

単細胞の生物として(多細胞のものもありますが)菌を考える場合



核を持たないモネラと核のある真核菌では


サルと人間の違いどころではないバカでかいギャップがあります



それぐらいは知っておいても損はないかもしれませんので

ぜひ頭に留めておきましょう



あとウイルスは非生物と書きましたが

これについても最近は議論が絶えないようです


一応非生物とはされていますが


自律的に増殖できるか否かで生物非生物を分けるとするならば


分類しにくい部分があるようです

詳しい説明はここでは省略です





以上でどうでもいい豆知識は終わりですw

長々とスンマセン・・・





最後になりましたが私はもやしもんと石川雅之氏を応援しております。。。






宣伝になってしまった(笑)