この世界に身を置いていると、色々な人達との出会いがあります。
厳しい勝負の世界に身を置く人々との交流です。
特に乗り役の世界は厳しく、ほんの一握りしかステッキ一本で一人前としてやっていけません。
いつのまにか乗り鞍が少なくなり、ターフを去っていく若者は数多くいます。

付き合いがあれば、ついつい応援したくなるのは人情というものです。
今年の菊花賞に、そういう人間が出場しています。
トウカイメロディに騎乗する吉田隼人です。

2004年に美浦堀井厩舎からデビューして今年7年目。
初年度は3勝でしたが、ひたむきな努力を重ねて300勝を達成しました。
兄の吉田豊とは、なにかと比較される立場。
苦しいときもあったかとは思いますが、
見事に中堅クラスの乗り役としての地位を、地力で築き上げました。
心の中で盛大な拍手を送っている、そんな次第です。

隼人デビュー当時の2004年、
私は某会員制ホースクラブの現場責任者として、
メインステーブルの堀井厩舎によく出入りさせて貰っていました。
そこで、競馬学校から修行に来ていた彼に初めて出会いました。
まだ19歳、口数の少ない青年のイメージでした。
乗り馬には恵まれませんでしたが、
スタートセンスは抜群だったことを記憶しています。

デビュー前、ちょうどアメリカに馬の買い付けに行っているとき。
彼のデビューを思い出し、ケンタッキーでステッキを買い求めて、彼のデビュー祝いとしてプレゼントしました。
彼は律儀にもそのステッキをデビュー戦から使い、
約1ヶ月後の初勝利のときにも、そのステッキで勝ったそうです。
後日、本人の口から聞き、大変感動したことを昨日のように覚えています。

あれから7年。
月日の過ぎるのは早いですが、いつも心の中では彼を応援しています。

もうすぐ、第71回目の菊花賞。
昨年は、フォゲッタブルで悔しい思いをしたはずです。
今年はきっと、リベンジに燃えていることでしょう。

私の予想は本命ヒルノダムールになりそうですが、無論、隼人の馬 も有力馬。
個人的には、隼人こそ、心の中での本命です。

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