今年は一流ジョッキーにとっては受難の年になってしまった。

まず1月に内田博。
3月には武豊。
8月には岩田。
そして9月にはリーディング独走中の横山典。
それも1~2週間で済むような事故ではなく、
共に3ヶ月以上の大きな事故に見舞われた。
リーディング争いの四天王が相次いで大きな事故に見舞われるのは、極めて珍しいことだ。

安藤勝騎手や横山典騎手は、
なるべく自身の騎乗に負担をかけないように、
乗り数を自主的に減らしている。
武豊も復帰後は数を限定しているが、それでも事故は起きてしまう。
共通するのは、全てが2~3歳の若馬での事故だ。
一流騎手でも若馬の場合、どんな動きをするのか予測できず、
おまけに殆んどがフルゲートで逃げるスペースもない。
これは致し方ない面でもあるが、何か回避の方法はないものか。

出馬ラッシュの現状で頭数を減らすのは無理で、
殆どがフルゲートの競馬だから仕方ないとしても、
地方競馬のように1日の乗り数を限定するなどの方法を用いて対処するしかないのか。
そうすれば騎乗機会の少ない若手騎手の出番も増えて、一石二鳥ではないかと思う。

大怪我をしたジョッキーはどんなに一流でも、復帰後一時的に腰がひけてしまう。
これは人間心理として止むを得ないことで、
無意識のうちに未勝利戦などでは、安全を期して馬混みに入らなくなるだろう。
一見、公正を欠くような騎乗が増えてしまうことは、残念ながら増えて来る。

騎手の名誉のためにも、そういうレースはさせたくない。

中山でフルゲート16頭、
福島、新潟でもフルゲート18頭などというのは、
コース形態からして初めから無理な相談。
このままでは、いずれまた誰かが犠牲になってしまう危険性が大きい。

何か早急に手を打つとすれば、

1. 各場のフルゲート数の削減
2. 乗り役の一日の騎乗機会の上限を設定

やはりこれらが、事故を未然に防ぐ方法の一つになるだろう。

ファンも、一流ジョッキーが秘術を尽くしての行き詰る攻防を見たいし、
騎乗機会を減らしてでも乗っている限り常に目一杯のレースをして欲しいはずだ。

秋のG1戦が始まったが、
東西の両雄岩田康や横山典騎手の名前がないのは、如何にも淋しい。
今年これまでG1レース13鞍(秋華賞終了時)で、
全て前年比売上減と歯止めがかからないJRAは、
スター騎手を勢揃いさせることによってレースを盛り上げ、
売上の巻き返しを図ることも肝要。

早急に施行の中身を改善する必要があるのではないか。

私は、強くそう思う。



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