私の挫折体験
今は、こうして訓練校に通いながら
診断士を目指していますが、
実は、失業したのは、
ある不本意な結果があってのことでした。
今日は、挫折したことのお話します。
長文なので、お暇なときにでも読んでください。
前の会社の時に赴任して以来、今のいる土地に
魅せられて以来、
Iターンしたくて、こちらにきました。
それは、きちんと転職をして渡ったんです。
失業のままで渡った訳ではないんです。
当然、転職をしてなんです。
そこの会社は
リクナビネクストに出ていた、
ある菓子工房。
もともと甘いモノ好きな私は、
その募集記事を見て、
Iターンへの希望と、
手に職をつけること、
つまり職人、パティシエへの夢が急に膨らみ、
いきおいで、日帰りで飛行機に乗って、面接しに行きました。
そして、即日採用の話となり、
前職の引き継ぎが終わって、
面接から1ヶ月後、
いざIターン転職の夢はかないました。
もともと、職人志望したわけですから、
厳しいことは、踏まえてたんです。
ところが、
私がまわされたのは、販売の方。
製造ではなかったのです。
もともと販売出身なので、
いずれは製造に変わることが前提だろうと
最初は踏んでいたんですが、
どうも、周りの話を聞くと、前例がないとかなんとか。
そして、社員のコミュニケーションが
ものすごく悪かった。
ミスに対する罵倒が、容赦ないんです。
販売に回ったら回ったで、
入って6か月とか1か月の女の子しかいない。
しかも、この子たちもこの子たちで、
勘違いはなはだしかった。
入って一ヶ月風情の子が、これでもかと
偉そうなことを言ってくるわけで。
的を得ていれば、聞く気にもなるが、
お客さん並んでるのに、店の都合でレジ開けないとか、
・・・ありえない。
釣銭準備金がもともと少ないから、お客様から
小銭もらうようにしてくれとか。
・・・言語道断。・・・商売以前。
そして、入って間もないあたしのミスには
容赦ない言葉。
年下の販売現場経験のない元コールセンター出身が
販売5年の店長経験者に
そういうことを、さも偉そうに言ってくる。
釣銭準備金の不足やレジ開けに神経行かない奴が
あたしにむかってお客様大切にしろとか、
平気で言える神経に
最後の方は怒り通り越して、笑ってしまいそうだった。
イイか悪いかは別として、
入ってまだ一ヶ月や半年風情であれば、
そんなえらそうな先輩面した態度、
あたしなら、人として恥ずかしくて、とてもできない。
他の、製造のメンツも、
リーダー格の女の子はそれこそ人間的にしっかりしていたけど
それ以外のおとりまきは、蔭では猜疑心、罵倒あふれる
雰囲気でいっぱいだった。
こちらのミスには容赦ない。自分のミスは棚上げ。
そんな状況に違和感は感じていたが、
最初の1週間は、
それこそ職人世界だからと
割り切って、我慢していた。
うすうす理由はわかった。
要は、強烈な独裁ワンマン自己愛社長のもとに
腰ぎんちゃく社員が残っていて、
皆がびくついて日々仕事していたのだ。
当然雰囲気は最悪なので、
人が残らない。
常時人が足りないのだ。
でも、最初は
それは職人世界の特有なものだろうからと、
割り切っていた。
しかし、
社長の気まぐれに、自分の夢が弄ばれたという
怒りは徐々に芽生えてきた。
そんな中、
ある出来事が起こった。
その出来事を見て、
私は、
あっ、辞めようと思った。
それは、決して前述した雰囲気の悪さとか
口や態度の悪さの問題ではなかったんです。
入社9日目のこと。
基本的には雑誌やテレビにも頻繁に取り上げられるくらいの店だったので
繁盛はしていた。ほぼ毎日完売である。
しかし、その日は、たまたまケーキが余ったのである。
私は、こんな日もあるだろう、
廃棄はもったいないから、持ち帰りなのかなと
思っていた。
閉店前に、社長が来て、
「余ったら、明日店開けざる得ないな」って笑いながら言っていた。
翌日は、休業日。
しかし、その後、
やおら、カウンターの前に、社員達が集まってきて、
当然のように、売れ残りのケーキを
皆で、自腹で買っていったのだ。
私は、
茫然としてしまった。
誰一人、
正確にいえば私以外の人間は、
その光景に、誰一人疑問を抱いていない。
不気味な光景だった。
しかも笑いながら、買ってる奴もいる。
やっていいことと、悪いこと。
私の心の尺度が、完全にふりきった。
職人世界の問題では、ない。
辞める時も、終始向こうは態度悪かった。
年金手帳も帰ってこない。
結局ハローワークを間に入れて、文句言ってもらった。
不本意な失業でした。
でも、失業したと同時に、
吹っ切れた。
こうなったら自分がやりたかったこと、
できなかったことを、
やってやると。
そんな中、まず思い浮かんだのは、
前職時代、自己啓発で3か月だけユーキャンでやった
中小企業診断士の勉強でした。
前職は、転勤が多く、受験校には通えなかった。
しかし失業で、時間が急にできたので、一度腰を据えて、
じっくりやってやるかって思ったんです。
そして、不本意な失業をして、
世の中の会社というものを、自分で客観的にとらえられる
尺度も欲しかった。
そういう想いから、診断士の勉強を始めたんです。
診断士の勉強後、
幸い、失業マニュアルから得た知識で、
職業訓練校に通うこともでき、
経済的なバックアップも受けることができました。
そして、今現在、診断士を目指しつつ、
新たな職場も内定し、
ブログも開いて
たくさんのいい人たちに
出会える生活へと、
変化してきたんです。
長文になってしまいました。スミマセン![]()
読んでくれた方、感謝感謝でございます![]()