スクールウォーズ  | 失業から中小企業診断士への系譜 第4楽章~finale~

スクールウォーズ 

訓練校にて昨日起こったことなんですが、



むすめっこたちの朝のあまりの態度の悪さに、



(遅刻スレスレ、号令がだらしないetc)



指導員の科長先生が、朝の挨拶早々に、



むすめっこたちに本気モードで叱ったんです。



お前ら1年何してたんだ!そんなんじゃ就職できねえ!と。



そしたら、むすめっこ3人が、



帰りたければ帰れ!の先生の言葉に、



逆ギレして、



ホントに帰ってしまったんです。











でも、学校には戻ってきませんでしたが、



近くにあるジャスコにいたとのこと。。。



きっと、ジャスコにいて延々先生への罵詈雑言を



吐いていたのでしょう。



きっと不毛な、光景です。









この光景をみてて、いろいろ感想があるんです。






① 新しく来た販売科長がお気の毒ということ。



なぜなら、そういう風に甘えを許してしまったのは、



前の指導員体制だったから。



結局そのツケを負うような形になってるんですね。



昨年の入学当初、最初の初期設定の時点で厳しくしておけば、



まだきちんとなってたのだろうと思うんです。



現に、新一年生は新体制の下で入ってきたので



いまのところはきちんとしています。



たるんでいることを、見て見ぬふりをしたツケが



ここにきて回ってきてしまったんですね。



② かといって甘えを許さざるを得なかった前の指導員体制も、

   決して否定はできないこと



専門学校のビジネスコースではなく



わざわざ訓練校の販売科に来る子たちというのは、



経済的に困っている家庭が多く、その背景には、



話を聞く限り、家族問題を抱えていることが多いんですね。



それが、彼女たちの情緒不安定にこれでもかってくらい



結びついてるんです。



結局、販売科は他の科と違って、



そういう子たちが多いので、一概に厳しく訓練しようにも



並行で、情緒不安定な生徒たちをギリギリでコントロールしなきゃならない



って、指導員のジレンマがあるんです。



これは、1年見ててそう思いました。



指導員の先生は、厳しく訓練したいに決まってるんです。



もう義務教育ではないし、そもそも職業訓練校ですから。



しかし、聞いた話では過去に、そういう子たちの大量離脱を経験してたりして



訓練校の運営上や、生徒や親に対しての配慮とかもあって



苦肉のバランスを、過去の指導員の先生は取っていた感があるんです。



だから、一概に否定もできないんです。





③ 自分のこと棚上げして逆切れする子たちも、ほかに居場所がない寂しい子たち



本当にキレて帰るのであれば、向かいのジャスコにはいないわけです。



とっとと家に帰ったり、町に遊びに行ったでしょう。



でも、学校から出て行った後に



向かいのジャスコのフードコートにいるってことは、



猛烈に罵詈雑言言いあいながらも、



やはりどこか構ってほしいんです。



今まで、見て見ぬふりされてやりたい放題だったけど、



そのことに対して、



本気で指導員がぶつかってきたことに、



彼女たちが、ものすごく不器用に、



これでも、私たち見捨てない?って



さらに愛情試しているといった感じ、ですね。



そんな光景を見てると、



きっと、彼女たちの親たちですら



本気でぶつかってないんだろうなと



おらは想像してしまうわけです。



まあこんなことは、なにも訓練校に限らず、



安っぽい恋愛にもよくある話です。





本気での愛情のぶつかり合いを



彼女たち、本当は望んでるんだと思います。



だけど、それをうまく表現できない「もどかしさ」を抱えてて



そして怒りとして、出さざるを得ない「不器用さ」しか持てなかった。



だけど、社会への門出は刻一刻と迫ってくる。



甘えは許されない現実の直視を、迫られている。







彼女たちの逆切れの愚かさを責めるのは簡単です。



だけど、そういう子を育てた



彼女たちの親は、どこまで責任持って



子供たちのことを真剣に



考えてきたのか、



そこにいつも、頭が行ってしまう。



指導員だけに、責任を求めるのは、



あまりに酷だろうと思う。










連休明け、彼女たちは学校に戻ると予想しております。



なぜなら、訓練校は、彼女たちの数少ない「居場所」だから。



去年と違い、



数少ない「厳しさも含めた、本当の愛情」にぶつかれるところになったから。







予想が外れたら、ごめんなさい。






追伸



他人事のように書いてますが、



おらも過去に、



彼女たちを叱ったことがあります。