思い出の音
おはようございます。
皆さん、思い出の音ありますか?![]()
学生桶にいたころは、
毎日3時間以上は弾いていたマイチェロ、
月曜日は、弦練(バイオリンからコントラバスまで)
木曜は中低弦練、(ヴィオラからコントラバスまで)
日曜日は合奏で、
GWや夏休みは合宿して、
ゲネプロ、ステリハを経て、
そして本番。
いろいろな音が、周りにありました。
でもあれだけ、
いろんな音を聞いてきたけど、
おらが、一番印象に残っている音は、
たった一つの四分音符なんです。
後にも先にも、あんな四分音符は聞いたことがない。
大学2年生のサマーコンサート。
前日ゲネプロの練習風景、
前プログラムの、チャイコフスキーのスラブ行進曲
その瞬間、
80人近く居る、
楽団員全員が振り向いた。
すべての動きが、
一瞬止まった。
当時、楽団のトレーナーであった、
東京交響楽団の
首席パーカッション奏者の先生が
お手本に放った、
ただ一発の、シンバル。
あの時ほど、プロとアマチュアの違いを
感じたことはありませんでした。
結局スラブ行進曲でも、シンバルのエキストラとして参加して頂き
定期演奏会のラフマニノフ交響曲第2番でも、
スネアで参加して頂きました。
このときの音も、感動があったことは言うまでもありません。
そしてどの演奏会も、確か、ボランティア参加でした。
そんな人柄であった、
とても優しい先生。
学生皆に慕われていました。
しかし、
自分達が卒業前に、
御病気で、
あまりにも急に亡くなられたのです。
先生のお名前は、東響の名誉楽団員として、
しばらくHPに載っておりました。
(今日久々に東響のHPを確認しましたが、
もうお名前は、ありませんでした。)
仕事にしても、
なんにしても、
プロって何だろうって
考えるとき、
必ずこの、
たった一つの四分音符と
その先生を思い出します。