もう1週間ほど経ちましたが、復帰後最初の学会発表で福岡に行きました。

我々、腫瘍内科としてはもっとも大切な学会と言ってもよいでしょう。

いきなり英語のoralでの発表。英語久しぶりだし、緊張だなー。

 

福岡に行く当日の朝から、ひどい花粉症で鼻水が止まらない。

コンビニでティッシュ買って、新幹線の中でも鼻をかみ続ける有様。

 

博多駅で後輩に会って、話してると何を話しているのかあんまり聞き取れない。

最初は、こいつ声小さすぎやろって思ったけど、途中からやっぱ自分の耳が変だなーと気付きホテルへ。

 

色々な音を左右で聴き比べてみると、どうも右耳の聴力が落ちている。

どうしよー、突発性難聴かなーと思いながら色々と調べていると、何とiPhoneのアプリで聴力検査が出来るではないか。

便利な世の中だ。

検査してみると、きれいに右耳の低音域が落ちている。

 

んー、突発性難聴は発症からすぐに治療しないと、聴力障害残るし、ステロイド使うとなると最悪入院もあるし。

出張先で病院行くよりは、さっさと地元に帰るか、発表の代理は誰に頼もうか、ここは上司に押し付けるか、

なんて色々考えながら就寝。

 

翌朝、かなり聴力は戻ってるけど、まだ、右耳だけ反響するような違和感が残ってる。

とりあえず回復したことに安心しつつ、博多駅近くの耳鼻科へ。

面倒なので医師であることは明かさずに受診。こういう時ってみんなどうしてるんだろう。

最初は、花粉症のせいで耳が変になることはあるよーって感じだったけど。アプリの結果を見せると、これはおかしいってことで聴力検査をすることになった。

幸いなことにすでに聴力に異常はなかったけど、再現性が取れなかったので診断はつかず。

おそらく、低音障害型感音性難聴の疑いとのこと。突発性難聴より予後はいいけど、繰り返しやすい。

原因はストレス。うん、思い当たることが山ほどある。

ステロイド使うほどではないので、五苓散で内耳のむくみをとることになった。

 

また、耳に違和感はあるけど聞こえるようになったので学会へ。

まあ発表は専門の膵臓の話で無難に終了。

しかし、この学会は英語が多すぎてディスカッションが深まらないな。ほとんど日本人やのに。

てか、もっと英語勉強しろって話なんやろうけど。

 

しかし、腫瘍の世界は本当に治療の変化が早い。どんどん新しい治療が出てきてるし、しっかりフォローしないと。

いつもなら消化器のセッションばかり聴いてるけど、今回は腎細胞癌のセッションも気になる。

いや、もう切除できてるから抗がん剤治療は受けない予定なんだけどね。

 

夜は研究室のみんなとお食事。後輩たちも専門医試験に合格してそうでよかった。

けど、耳の調子も万全じゃないので、今回は早めにホテルにもどろう。

賑やかな中洲の街並みも今回ばかりは、全然楽しめん。

 

発表翌日も学会だけど、何だか耳の調子も優れず、早めに帰路についた。

 

やっと術後落ち着いてきたのに、どんどん自分の体に自身がなくなって落ち込んでくるよね。

まあ結局、数日で耳は元通り。よかったけど、なんだかね。

 

手術のストレスか、英語のストレス、花粉症のせいか、よく分からんけど大変な出張だった。ほんと焦った。

まだ、あんまり無理するなってことかな。

けど、来月はアメリカの学会なんだけど・・・

がん発覚の前に決まってた学会発表が4月にあと2つ。終わったらちょっと休も。