検査が一通りおわり、世に言う「告知」を受けました。前の病院ですでに告知を受けているにもかかわらず、更に検査を詳しく行って『やっぱり癌でした』という告知は、私達に追い討ちをかけるようなものでした。今後の治療方針を一通り聞いたあと、これでいいですか?という確認があります。「お願いします」と頭を下げて、これからどうなっていくのか、すべてを病院に委ねるしかなかった私達は、会話こそしませんでしたが、やるせなくて悲しくて、不安でどうしようもありませんでした。
進行癌は発見された時にはすでに進行してしまっていて、転移がめずらしくないようで、主人の場合も胃の癌からリンパ節への転移が複数ありました。最近の治療方針としては、手術の前に投薬治療を行うのが一般的で、手術をしてから再発するリスクをなるべく減らしていくそうです。エコーやCTで確認出来なかった癌が術後に大きくなってしまい、その後の治療に影響が大きいからのようです。
体の真ん中に大きな癌を抱えながら、これからの治療に望む訳です。普通なら、一刻も早く決別したいものなのに、そんなに甘くないんだと思いしらされました。