今日は計画性ってお話
皆さんこんにちは!!
未常識を常識へ変える金型屋を目指すたっくんです
皆さんお久しぶりです
約3週間ぶりとなりました
これまでは10日と開けずに更新していたのですが、最近全然更新出来ていません
というのも実はめちゃくちゃ忙しかったんです
まぁ色々あるんです
最近また設計をやるようになって、気付く事がたくさんあってこれはすぐやらないとって感じることがたくさんあったんです
結果的に短期間のうちでガラッと変わってきました
うちの会社では実績収集にテクノアさんのシステムを使っています
iPadを使ってポチポチするだけで作業の実績を集める事が出来る優れものです
これは今まで量産品の現場では大活躍していました
ですが、金型製造の現場では運用が難しく、あの手この手と取り組むのですがなかなかうまくいきません
上手くいかない理由はいろいろあるのですが一番の理由が予定が立たないと実績が打てないことなんです
じゃ~予定を立てればいいじゃないかって話なんですが、うちの金型の現場では物の流れが速いので予定を立てているうちに工程が進んでしまいます
尚且つ各工程全体を見れないと予定も立てられません
もちろん本来の目的は実績を集める事ではなく、納期通りに仕事を納める為に全体を把握する事です
そのために
1 計画の立案
2 進捗状況の把握
3 製品の所在管理
この三つのポイントを押さえる必要がありました
まとめるとすごく簡単そう
ですが、1つの金型の部品だけで少なくとも20個くらいあります
そして工程は4工程の部品から7工程くらいの部品まであります。
もっと長い工程の物もあります
製造リードタイムも違います。
それを5日~10日で終わらせます
そんな金型を4~5型同時に進めます
納期も数日づつズレてで完成までもっていきます
更にトライを行った金型の修正が再度予定に入ってきます
立てた計画がまた変わります
はい、この辺りで予定表がぐちゃぐちゃになってしまうわけです
それからまたリセットをかけて日程を組みなおします
とまぁこんな感じでなかなかにリアルタイムでの共有は難しかったんです
そこで先に書いた3つのポイントに絞って出来る方法を考えました
まず
「計画の立案」
これが最大にして最高の難関だったのです
先に書いたように20部品で平均5工程と考えた場合に工程数はざっと100になります
使用する機械は約5種類。。。。
しかも前後関係が重要で先にやっておくこともできません。
しかも金型1型での数になります
それが5型もあれば・・・・約500工程
この組み合わせをスタートさせるだけでも一苦労なんです
しかも計画を立て始めたタイミングから材料入荷までは最短2日
それまでに進行中の仕事の中に入れこんで行かないといけません
しかも材料が入荷された時点で計画が出来ていないと、先行で加工がスタートしていまいます
ダメな事なんですが、納期が優先って事で始まってしまうんです
さてこの課題をどうやってクリアするか
まずは部品リストと工程がパッと一目で分かる状態を作る
これで全体量を把握します
次に各工程の負荷を見ながらはめ込んでいく
これで各工程のボリュームが分かります
と方法は見つかりました。まぁ当然っちゃ当然なんですけどね
問題はこの作業をいかに少ない工数でこなすかなんです
リストと工程の把握には三次元設計した時の属性を使いました
これでリストと工程の吐き出しは数分で出来るようになります
(ここが設計の自動化を進めてきたところにリンクする訳です)
次に管理ソフトのテックスに取り込みます
これもフォーマットを設定してcsv変換から数クリックで完了します
そして、日程計画ソフトにインストールすれば、「計画の立案」のたたき台まで出来ます
吐き出しから30分くらいで日程計画に入るようになるんです
(ここまで来るまでかなりトライしました)
次に「進捗状況の確認」です
はい、ここでやっと登場iPadです
現場の方でポチポチすると実績が登録されていきます
どの部品がどの工程まで完了したかは
現場に聞きに行かなくても、
日報を確認しなくても、
帳票を確認しなくても
ワークを探しに行かなくても
わかります
やっと金型製造の現場でもiPad実績収集が役立つ時が来ました
もうどこまで出来たと聞きに行ってメモを取ってエクセルや紙の計画表に書いたり消したりする必要はありません
最後に「製品の所在管理」です
これは現場での表示や置場を決める事でやろうと思っていたのですが、進捗状況の確認でみんなが見るようになった事で情報共有が出来て意外とスムーズにできました
これで予定通り仕事を進める事が出来るようになった訳です
様々な課題はありましたが、みんなで考え取り組んだ結果実現できました
予定は未定ですけど、まずはその日にやると決めて取り組む事でみんなの意識も変わるし、精神的負担も減りますね
次はこの精度を上げて浸透させていくよう頑張ります
それではまた~