昨日の朝、末っ子ちゃんがお世話をしていたクワガタ虫のわくわくちゃんが天国に行きました
去年の夏の終わりにお友達から幼虫をいただき、今年の夏前に羽化しました。
今年はクワガタ虫1匹とカブトムシ9匹の幼虫を育てていましたが、私がタイミングを誤って、うまく羽化させてあげることができず、幼虫を育てて初めてカブトムシは全滅でした
厳密に言うと羽化はしたのですが、長生きできずにお空へ帰って行ってしまいました。
そんなに中わくわくちゃんは一番早く羽化し、一番遅くまで生きてくれました。
やはり私のせいでうまく羽化できず、羽が片方収納できずにくしゃくしゃで外に出たまま、そして足が数本不自由でした。
最初の頃はうまくバランスが取れず、すぐにひっくり返ってしまっていました。
ひっくり返ったままだと死んでしまうので、末っ子ちゃんと二人でリビングや寝室に虫かごを持ち込んで何度も何度も元に戻してやりました
そのうち自分でなんとかバランスを取れるようになりましたが、土に潜ることはできませんでした。
クワガタ虫は越冬できると聞いたことがありますが、自力で潜ることのできないこの子は、きっと越冬は無理だと思っていました。
数日前から動きがのんびりになり、また頻繁にひっくり返るようになったので、もうそろそろかなぁと何となく感じていました。
そして昨日の朝…
いつものように末っ子ちゃんが靴を履きながら虫かごを覗いて
あっわくさんが大変
(わくわくちゃんだと呼びにくいので「わくさん」と呼ぶようになりました)
最近は毎朝ひっくり返ったわくさんを元に戻してから学校に行っていたので、いつものやり取りでしたが…
お母さん…わくさん…死んでないよね…
末っ子ちゃんにそう言われ、虫かごを覗くと、わくさんがひっくり返って動かなくなっていました。
わくさん…死んじゃってるみたい…
私がそう言うと、あ慌てて自分も虫かごを覗いた末っ子ちゃんが、ガクッと崩れ落ちました。
その姿に私も泣きそうになりましたが、末っ子ちゃんが泣かずにガマンしていたので、私もガマンしました。
今までなら絶対に泣いていた末っ子ちゃん
今日は泣かずに二人で
ありがとう
と声をかけて外へ出ました。
いつもの角まで手を繋いで歩きながら、わくさんのことをたくさん話しました🤝
一番最初に土から出てきてくれて、一番最後までホントによく頑張ってくれたね
体が不自由だったのに上手に歩けるようになって、すごかったよね
土に潜れないから、冬は越えられないと思っていたけど、たくさん長生きしてくれたね
わくさんに感謝だね
末っ子ちゃんは私の言うことにただ相槌を打つだけで、下を向いて歩いていました。
弱々しい相槌の声が、末っ子ちゃんの今の気持ちなんだと感じました。
いつもの角でバイバイする時、末っ子ちゃんがいつもより長めにギュ~ッと抱きついてきました
そして肩を落としたまま歩き始めました。
小さな背中が、今日はますます小さくて…切ない想いで見つめていました。
いつもより何度も何度も振り返り、私に手を振っていました
小さな体で、一生懸命受け止めようとしているんだなぁ…
また末っ子ちゃんの成長を感じることができました。
不自由な体で頑張ってくれたわくさん
ゆっくりしか動けないのがかわいさでもあったわくさん
うまく歩けない、飛ぶこともできない、潜れないので眠るときは横向きで寝ていたわくさん
その度に「大丈夫かなぁ」と心配する私に大丈夫、わくさんはこうやって寝るんだよと教えてくれた末っ子ちゃん
わくさんを毎日一生懸命末っ子ちゃんと一緒に見守り続けた日々
小さな虫ですが、私と末っ子ちゃんには大きな存在でした。
小さなクワガタ虫のわくわくちゃんと過ごしたこの夏の日々は、私と末っ子ちゃんにとってキラキラして楽しい思い出になりました
そんな末っ子ちゃんを見続けた私にとっても、特別な思い出になりました
わくわくちゃん
ありがとう