今年こそはと期待していた、

NHK大河ドラマ『江』の初回・・・


上野樹里ちゃんのファンだし、さらに

『篤姫』の田淵久美子さんの脚本でもあるし、

面白いだろうと思ってさ><


信じられないほどのズッコケぶりでした。

いやぁぁ、なんなんだろう?

最近の3作くらいの大河のひどさは。。。


僭越ながら申し上げると、脚本も演出も

仮面ライダーにはるかに及ばないレベルです。

あ、いや、仮面ライダーの中には優れた作品も

多いので、引き合いに出しちゃライダーに

たいへん失礼だ。


セリフで時代背景や事情を全部説明してどうする?!

『まんが日本史』・・・いや、学芸会並みじゃん。

寺田農さんのような名優に、「信長め~!この城を

乗っ取るつもりじゃなぁ!」というニュアンスの、

いまどき漫画でも有り得ないコントみたいなこと

言わせちゃ、ダメを通り越して冒涜だって><


『篤姫』だって、そりゃ幕末では絶対に有り得ない

ホームドラマちっくなお話にはなっておりましたが、

あれはあれで歴史ファンタジーとしては良作

だったと思うけどなー。

本当に同じ脚本家?どっちかがゴーストですか?


そう、別に頭の硬いバカ親父のように、

「史実と違う!」

なんて目くじら立ててるわけではありません。

過去の時間の中で実際に何が起こったかなんて

極論すれば当事者たちにしかわからない

(いや、芥川龍之介じゃないけど当事者の

記憶だって十人十色だし)ので、ドラマを作る

際には別に史料を金科玉条にしなくても

全然オッケーだと思います。


だから、そういう意味での愚痴じゃなくって

ですな、基本的にドラマとしてどう?てとこです。

「この人の眼差の奥には何があるんだろう?」

とか、

「この不敵な笑みの意味はなんだろう?」

とかいう、その後の愛や葛藤の展開を匂わせる

ような溜めとか伏線とかが皆無

みんな自分の気持ちを、きかれもしないのに

べらべらしゃべっております。


それって、ひょっとしたら視聴者のレベルの

低さが遠因なんでしょうかね?

時代背景とか、そこでの人の気持ちとかで、

ちょっとでもわかんないことがあると我慢できん

みたいな。


こんなん作ってるんじゃ、歴史ドラマに関しては

中国や韓国の作品の足元にも及ばないぞ。

中国の『臥薪嘗胆』なんか、スゲーぞ!


あ、いや、『坂の上の雲』は、

近年まれにみる秀逸な作品だと思うし、日本人

ならではの抑えのきいた演出も素晴らしいです。

やればできるんじゃん!

・・・あれは、司馬遼太郎さんの原作に対する

徹底したリスペクトがあるゆえでしょうか。



とにかく、テレビの前でズッコケた我が家ですが、

上野樹里ちゃんを観るまでは成仏できないので、

来週もとりあえずがんばって観てみます。。。