7年ぶりの節電要請が出た2022年の冬。燃料代の高騰による電気代の値上げ発表も相次ぎ、今後も電気代は上がる見通しとなっています。「節電」について、くらしの中で気になるトピックを紹介していきます。
今回のトピックは「暖房の設定温度」です。寒いとついついエアコンの設定温度を上げてしまいがちですが、それによってどのくらい消費電力量は変わるのでしょうか。目安として三菱電機の検証結果を紹介します。
暖房の設定温度を1度上げるとエアコンの消費電力は？
14畳の環境試験室で、三菱のエアコン「霧ヶ峰」（MSZ-ZD4022S）を使用した実験結果。
三菱電機の試験では、気温7℃の日に設定温度22℃と23℃の違いを検証しました。同じ条件で30分間の暖房運転を行ったところ、消費電力量は22℃設定で218Wh、23℃設定では240Whでした。設定温度を1℃高くすると約10％、消費電力量が増えたことになります。
この結果でエアコン暖房の設定温度を工夫することが節電につながることが明らかになりました。
ただし消費電力量が増えるからといって寒さを我慢するのは体に良くありません。節電は無理のない範囲で挑戦するようにしてください。
