今回は、冒頭から少し政治的なお話をさせていただきます。
みなさん、病院に行ったときに支払う金額が
医療費全体の何割かご存知ですよね?
そうです。
患者さんが支払う医療費の自己負担分は
全体の3割です。
正確に言うと、3~69歳までが3割
0~2歳までが2割
70歳以上の高齢者は1割を
自己負担すると決められています。
この低額負担のおかげでわたし達は気兼ねなく病院で診療を受けることが出来ています。
しかし、わたし達ひとりひとりの自己負担額は3割程度ですが、
残りの7割~9割の医療費はどこから捻出されているのでしょう?
それは、もちろん国の医療費からです!
国の医療費は、当然ですがみなさんが納めている
健康保険料と税金からまかなわれています。
突然ですが、ここでクエスチョン!
この国の医療費は、年間総額どのくらい使われていると思いますか?
さて答えは...
厚生労働省の発表によると、
2012年度で年間39.2兆円だそうです!!!
ちょっと額が大き過ぎて想像をはるかに超えているんじゃないでしょうか...
この約40兆円を平均値として、毎年同じぐらいの金額が支出されるのなら、
国もいろいろな対策を打てるかもしれません。
ですが、国の医療費は毎年とてつもないスピードで増加し続けています!
2000年度で約30兆円、2010年度で約37兆円、2012年度で約40兆円
2025年にはなんと、2012年度の1.5倍の約60兆円を超えると推計されています。
残念ですが、この流れを食い止めるのは、非常に難しいでしょう...
今後、超高齢社会がドンドン進んで行き、医療費が増加していくのは必然です。
では、わたし達はこれから何が出来るでしょう!?
それは、「自分たちの身は自分たちで守る」ことです。
国は医療費の増加を懸念して、
2006年の薬事法改正で「セルフメディケーションの推進」を図りました。
「セルメディケーション」という名前だけでもご存知の方いらっしゃいますか?
知っているという方々はかなり自分の健康に関心のある方だと思います。
「セルフメディケーション」とは一体何でしょう?
セルメディケーションとは
WHO(世界保健機構)によると、
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当する」こととされています。
要するに、「自分の健康は自分で守り管理し、カラダに何かトラブルがあれば何でも病院に行くのではなく、軽い症状や自分で判断できるようなものは自分で対処しましょう」ということです。
ここで言う「セルフメディケーション」は、なにもドラッグストアなどで買える一般用医薬品(市販薬)を利用することだけではありません。
常日頃から食事など栄養バランスの管理、睡眠や休養、適度な運動、禁煙などの生活習慣の改善を意識して、健康を維持することも含まれています。
病気にならない体づくりが重要なのです。
そして、このセルフメディケーションに一役買っているのが、
みなさんの身近にある薬局やドラッグストアです。
ドラッグストアなどには、必ず薬剤師もしくは登録販売者と言うおくすりのプロが常駐しています。
自分の健康に積極的になり、カラダについて不安や困ったこと、わからないことなどは専門家に聞き、自分で対処できるようになりましょう。
しかし、ひとつ注意点があります。
すべての病気や症状をセルフメディケーションで対応することは難しいということです。
市販薬で対処できるものには、限界があります。
*市販薬で対処可能な範囲は別記事をご参照ください。
重度な症状や病気は、やはりお医者さんに診療してもらう必要があります。
自分で治療できるものか、そうでないものかを見極められるようになることが大事なのです。
ひとりひとりがセルフメディケーションに取り組めば、国の社会保障にも頼らず元気で健康的な社会ができるかもしれません。
みなさんが自分自身の健康に責任を持ち、「セルフメディケーション」という意識が多くの人に広がればと思います。