近年の薬事法改正により、セルフメディケーションが推進されていることは、別記事でお話しました。
国策として、セルフメディケーションが推進されている理由は2点あります。
1つ目は、受診抑制です。
これは、軽度な症状の場合、なるべく病院に行くことを減らし、
市販で売っているおくすりで対応してもらうことがねらいです。
病院に行くべきかどうか、自分でフィルターをかけてもらい、
本当に病院で治療が必要な患者さんに優先して医療を受けてもらう環境を作ることが目的です。
2つ目は、国民医療費のコスト抑制です。
現在、国の医療費は年間約40兆円にものぼります。
2025年あと10年後には、1.5倍の約60兆円になるという推計も算出されています。
わたし達の国の医療保険制度はパンク寸前のところまで来ていると言っても過言ではないのです。
このような背景をもとに、今セルフメディケーションが重要視されているのです。
では近年の薬事法改正により、
セルフメディケーションのためにどのような動きがあったのでしょう?
大きく3点あると思われます。
1.登録販売者制度の導入
2.スイッチOTCの増加
3.医薬品のネット販売開始
順に見ていきたいと思います。
1.登録販売者制度の導入
登録販売者は、薬剤師以外で医薬品を販売でき、
ドラッグストアを運営できる資格です。
この制度により、医薬品を取り扱える販売者が増え、
同時にドラッグストアの出店件数が急速に増加しました。
今や、薬局・ドラッグストアの数はコンビニを超えたと言われています。
お店で、薬剤師や登録販売者などの専門家に医薬品のことを聞く機会が増え、
セルフメディケーションの手助けをしてくれています。
2.スイッチOTCの増加
スイッチOTCとは、今まで医療用として使用されていた医薬品が、
厚生労働省の許可がおり、一般用として販売できるようになった医薬品です。
代表的なものは、ロキソニン(解熱鎮痛薬)、ガスター10(胃薬)、アレグラやアレジオン(花粉症・アレルギー用薬)などです。
なぜこのようなスイッチOTCが増え始めたのかというと...
スイッチOTCは、今まで医療用だったので
病院に行かないと処方してもらえないおくすりでした。
それを薬局やドラッグストアで買えるようにし、
軽度な症状の患者さんには、少しでも病院に行く機会を減らしてもらおうとしたのです。
花粉症をわずらっている方々には、アレグラやアレジオンがドラッグストアで買えるようになり、とても便利になったのではないでしょうか。
3.医薬品のネット販売開始
2014年から、要指導医薬品を除く第1類~第3類までの医薬品が、
インターネットの通販で買えるようになりました。
現代人の生活環境が変わってきており、
ひとりひとりのニーズに合った購入方法が増えてきました。
医薬品のネット販売も病院の受診を抑制し、
自分の健康に責任を持つというセルフメディケーションに大きく貢献しているのではないでしょうか。
いかがですか?
セルフメディケーションは国策として、
受診抑制や国民医療費のコスト削減を目的に推進されているかもしれません。
しかし、自分の健康に責任を持ち、自己管理することは自分のためにも当たり前のことだと思います。
これからも、セルフメディケーションを行いやすいような環境がドンドン増えていくことは間違いないでしょう。
みなさんも、自分のカラダに関心を持ち、健康の維持・増進に努めてください!