一般用として使用されている解熱鎮痛薬の各成分と特徴について
ご説明してまいりました。
今回は、そのまとめと相互作用(解熱鎮痛薬との飲み合わせ)、
そして受診勧奨(病院に行くべき症状)についてご説明致します。
解熱鎮痛薬といったら...
OTC医薬品として使用される解熱鎮痛成分は4つに分類されます。
アニリン系:アセトアミノフェン
サリチル酸系:アスピリン(アセチルサリチル酸)、エテンザミドなど
プロピオン酸系:イブプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム
ピリン系:イソプロピルアンチピリン
解熱鎮痛薬は「プロスタグランジンの産生の抑制」する作用があり、
その結果痛みをしずめ、熱をさます効果を持っています。
「痛み止め」と「熱さまし」は別々の医薬品ではなく、
同じおくすりだということを覚えておいてください。
市販で使用されているピリン系はイソプロピルアンチピリンのみで、
アスピリンはサリチル酸系です。
間違えやすいので注意しましょう!
各成分の作用発現時間と持続時間

アセトアミノフェンとアスピリンは
効果が出始めるのが早く、持続性もあります。
イブプロフェンとイソプロピルアンチピリンは
効果が出始めるのが遅いですが、持続性があります。
ロキソプロフェンナトリウムは早く効きますが、持続時間も短いです。
各成分の作用の強さ
・鎮痛作用
プロピオン酸系>ピリン系・サリチル酸系>アニリン系
・抗炎症作用
プロピオン酸系>サリチル酸系>ピリン系>アニリン系
鎮痛・抗炎症作用ともにイブプロフェンとロキソプロフェンナトリウムが強い効果を持っています。
イソプロピルアンチピリンは、鎮痛作用は高いですが抗炎症作用は低いです。
アスピリンなどのサリチル酸系は、鎮痛・抗炎症作用ともに中程度並の効果です。
アセトアミノフェンは、脳の中枢性による解熱鎮痛作用であるため、抗炎症作用は期待できません。
相互作用(飲み合わせ)
市販で売られている解熱鎮痛薬は、解熱鎮痛成分だけでなく、
それらを補助する複数の有効成分が含まれていることが多いです。
解熱鎮痛成分と同様に補助成分にも
注意を払うことを忘れないでください!
解熱鎮痛成分と他の有効成分は、解熱鎮痛薬以外に
総合かぜ薬や睡眠導入剤、乗物の酔い止め薬、栄養ドリンクなど
さまざまな医薬品にも配合されています。
これらを一緒に併用してしまうと、
同じ成分や似た作用が重複してしまい、
効き目が強すぎたり、副作用が起こる可能性が高くなります。
かぜをひいてのどが痛いからと言って、
「解熱鎮痛薬」と「かぜ薬」を一緒に服用するのは
危険ですのでやめましょう!!
医薬品同士以外にも、飲み合わせで注意が必要なものがあります。
それは...
アルコールです。
アルコールの作用で胃粘膜が荒れてしまうため、
ほとんどの解熱鎮痛成分で胃腸障害が増強してしまいます。
特に「アセトアミノフェンとアルコール」では、
相性が最悪で肝機能障害が起こりやすくなります。
おくすりを服用している時だけでも
お酒を飲むことを避けてください。
他にも、カフェインが多く含まれている
「コーヒー」や「ドリンク剤」もなるべくひかえてください。
どうしても栄養補給のためドリンク剤を使用したい場合は
ノンカフェインの製品を選びましょう!
また、基礎疾患があり医療用医薬品を服用している方も注意が必要です。
注意したい医療用医薬品

これらの治療薬を使用されている方は、
市販の解熱鎮痛薬を服用する前に、
お医者さんに相談しましょう。
受診勧奨
基本的に一般用医薬品は対症療法であり、
解熱鎮痛薬の場合は、痛みや発熱を一時的に緩和させるのが目的です。
痛みや発熱といった症状の原因を解消するものではなく、
市販薬の対処できる範囲を超えた症状や病気は
病院で診てもらうほかありません。
受診をすすめる主な症状

いかがですか?
普段何気なくテレビCMや広告などを見て
解熱鎮痛薬を選んでいた方も
少しは理解していただけたでしょうか?
値段も大事ですが、カラダのことを考えて
自分に合った商品選びと、正しい使用方法を
マスターしてもらえたらうれしいです。
わからないことがあれば、
薬局やドラッグストアにいる
薬剤師または登録販売者に相談してみましょう!!