セルフメディUP 登録販売者が教たい自分に合った市販薬の選び方 -14ページ目

セルフメディUP 登録販売者が教たい自分に合った市販薬の選び方

ドラッグストアの医薬品・日用雑貨をテレビCMや広告のイメージだけで選んでいませんか?かぜ薬ひとつ取っても配合成分はさまざま。商品選びはまず成分表示から!登録販売者が正しい選び方についてご紹介しています。

ドラッグストアで販売されている鼻炎用内服薬(飲み薬)には

抗ヒスタミン成分、抗アレルギー成分、抗コリン成分、

血管収縮成分、抗炎症成分、カフェイン類が

配合されているとご説明致しました。


しかし、配合成分がわかっても、成分名を知らなければ

実際に商品を見ても確認することはできないですよね。


今回は、鼻炎薬に配合されている成分名とその特徴についてご説明致します。


【鼻炎用内服薬の成分その1】では、鼻炎薬の主要成分である


抗ヒスタミン成分、抗アレルギー成分、抗コリン成分についてご説明致します。



抗ヒスタミン成分の特徴


抗ヒスタミン成分は、肥満細胞から放出された

ヒスタミンのはたらきを抑える作用を持っています。


この作用によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの

鼻炎症状を緩和させるのです。


抗ヒスタミン成分と言えば

「眠くなる成分」としてよく知られています。


これは、ヒスタミンが脳にある睡眠・覚せいの調節を行う部位に関係しているからです。


ヒスタミンのはたらきを抑えることで、眠気が誘発されるのです。


眠気を起こすことに抵抗を感じる方も多いかと思いますが、

おくすりが「よく効いている」「効果が出ている」証拠だと思ってください。


ただし、抗ヒスタミン成分が含まれた医薬品は、

多かれ少なかれ眠気が促される副作用があるので、

服用後は車などの乗り物や機械類の運転操作は避けるようお願いします。


添付文書にも記載されているので、チェックしてみてください。


抗ヒスタミン成分には「第1世代」「第2世代」があります。


「第1世代」に分類されるものは

ヒスタミンのはたらきを抑える作用以外に

「抗コリン作用」もしめします。


*抗コリン作用には、のどの渇き、便秘などの副作用が起こることがあります。


反対に、「第2世代」に分類されるものは

「抗コリン作用」がほとんどないので

のどの渇きなどの副作用は減少されています。


また、第2世代の中には、

「抗アレルギー作用」をあらわす成分もあり

ヒスタミンのはたらきと放出そのものをおさえてくれます。


今までの特徴を見る限り、

第1世代は眠気やのどの渇きといった副作用が目立ちますよね?


しかし、第1世代の特徴は悪いことだけではなく

抗コリン作用があるからこそ鼻水の分泌を

第2世代よりおさえることができるのです。


眠気やのどの渇きより、

鼻水を抑えるのが最優先の方には、

まだまだ第1世代の抗ヒスタミン成分は使えるのです!!



抗ヒスタミン成分名


マレイン酸クロルフェニラミン(クロルフェニラミンマレイン酸塩)、マレイン酸カルビノキサミン、フマル酸クレマスチン、塩酸ジフェンヒドラミン、メキタジン、塩酸ジフェニルピラリン、テオクル酸ジフェニルピラリン、塩酸トリプロリジン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、ジメンヒドリナート、ケトチフェンフマル酸塩、アゼラスチン塩酸塩、エメダスチンフマル酸塩、エピナスチン塩酸塩、セチリジン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩


鼻炎薬に使用される主な抗ヒスタミン成分とその特徴をまとめました。


ご覧ください。






第2世代は、近年医療用からスイッチOTCとなったばかりのものが多いので

要指導や第1類医薬品に分類されるものがほとんどです。


その点、第1世代は第2類に指定されているものばかりですので、

どこのドラッグストアでも見つけることができるでしょう。



抗アレルギー成分


抗アレルギー成分は肥満細胞から放出される

ヒスタミンそのものを抑える作用を持っています。


抗アレルギー成分には「抗ヒスタミン作用」や「抗コリン作用」がないため、

これらに代表される「眠気」や「のどの渇き」といった副作用はありません。


市販薬では、田辺三菱製薬の「アレギサール鼻炎」に含まれる

「ぺミロラストカリウム」が抗アレルギー成分です。


また、抗アレルギー成分は抗ヒスタミン成分のように

くしゃみ、鼻水といった鼻炎症状に対して

即効性があるわけではありません。


抗アレルギー成分が効果をあらわすには

通常、2週間くらい飲み続ける必要があります。


そのため、花粉症に使用する場合は

添付文書に「花粉飛散時期の1~2週間前を目安に服用を開始することが望ましい」と記載されているのです。


花粉が飛び出して、症状が出始めてからでは

効果が期待できないことを覚えておいてください。




抗コリン成分


アセチルコリンは副交感神経から放出される伝達物質です。


鼻水の分泌には、副交感神経が関係しています。


抗コリン成分は、アセチルコリンのはたらきを抑制することで

鼻水の分泌をおさえる作用があるのです。


しかし、抗コリン成分は副交感神経のはたらきを抑えることで

他のカラダの部位にも影響してしまうのです。


例えば...



だ液の分泌を抑制 → のどの渇き

胃腸のはたらきを抑制 → 便秘

瞳孔が広がる → 異常なまぶしさを感じる




副交感神経のはたらきを抑えるということは

鼻水の分泌だけでなく、他の生理作用にも

影響があることを覚えておいてください。



鼻炎薬に含まれる抗コリン成分


ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド、ダツラエキスなど




いかがですか?


抗ヒスタミン成分や抗コリン成分の名称は

ちょっと覚えにくいものが多いですが

抗ヒスタミン成分の第1世代か第2世代かを知っているだけでも

鼻炎薬を選ぶ際に、選択肢の幅が広がると思います。


ぜひ参考にしてみてください!!