【みんなが悩まされる頭痛】市販薬で対処できるものと改善方法 | セルフメディUP 登録販売者が教たい自分に合った市販薬の選び方

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ドラッグストアの医薬品・日用雑貨をテレビCMや広告のイメージだけで選んでいませんか?かぜ薬ひとつ取っても配合成分はさまざま。商品選びはまず成分表示から!登録販売者が正しい選び方についてご紹介しています。

「頭痛」みなさんも、一度や二度はこの症状を経験したことがあるのではないでしょうか?


「頭がしめつけられるような痛み」や

「ズキンズキンと脈を打つような痛み」など

頭痛と言っても感じる症状はさまざまだと思います。


それもそのはず、

医学的に頭痛とは実は発症する部位や程度、頻度や持続時間により、

150種類以上にも分類されるそうです。


では、ドラッグストアで買える市販薬で対処できる頭痛には、どのようなものがあるのでしょうか?


今回は、市販薬で対処できる頭痛の種類と対処法についてご紹介致します。



対処できるのは、一次性頭痛の2種類


まず、「頭痛」には大きく分けて、

一次性頭痛二次性頭痛があります。


一次性頭痛=基礎疾患のないもの


二次性頭痛=何かの病気が原因で起きるもの

例:「脳出血」や「クモ膜下出血」など


この一次性頭痛の中で市販薬でも対処できるのは、

「緊張型頭痛」「片頭痛」になります。


一次性頭痛には、「群発頭痛」という種類も含まれていますが、

こちらは市販薬で対応できません。


群発頭痛と二次性頭痛は病院で診療を受けてください。


二次性頭痛の主な特徴は...

・突然発症した頭痛

・今まで経験したことがないようなヒドイ頭痛

・時間とともにひどくなってくる頭痛


これらは、脳出血やクモ膜下出血が原因で起こる頭痛に症状ですので、

気になったら、早期受診をオススメします。


では、次に市販薬で対処できる

「緊張型頭痛」と「片頭痛」について見ていきましょう。




緊張型頭痛とは


緊張型頭痛の特徴は、「頭をしめつけられたような痛み」で、

肩こりや目の疲れと一緒にあらわれることが多いです。


痛みは、左右両側に起こることが多いようです。


緊張型頭痛というのは、頭痛と言うよりむしろ

「筋肉痛」です。


頭がい骨の周りにある筋肉がコリ固まって起きる症状なのです。


側頭部から肩まで筋肉がつながっており、

肩や首筋のコリによって、頭への血流が悪くなり、

酸素がうまく供給されず、老廃物がたまることが原因になっています。


緊張型頭痛になりうる人は...

・普段あまり運動をしない人

・パソコンやスマホを長時間使用する人

・ストレスを多く抱えている人


思い当たる人は結構多いのではないでしょうか?



緊張型頭痛の対処法


これは、緊張型頭痛になる原因の反対のことを行えば解消できるはずです。


・適度な運動をする

・パソコンやスマホの長時間使用をひかえる

・自分なりのストレスを発散する方法を見つける



他にも、マッサージをしたり、お風呂にゆっくり入って血流を改善し

肩や首筋の筋肉をほぐすことが重要です。




片頭痛とは...


へん頭痛には、「片頭痛」「偏頭痛」という書き方がされているのを見たことありませんか?


どう違うかというと...



実は同じ意味です。

医学的には「片頭痛」という字を使用されるようです。


症状は、こめかみから目のあたりにかけて

ズキンズキンと脈を打つような痛みではないでしょうか?


頭の片側だけに発症するから「片頭痛」というわけではなく、

左右両側や後頭部に起こる場合もあります。


片頭痛は痛みが強く、比較的長い時間(約1~2時間)続くこともあり、

カラダを動かすのもツライ症状が多いです。


片頭痛は男性より女性に多くみられるようで、

特に20代~40代ぐらいの女性に発症しやすいみたいです。


頭痛薬のテレビCMで、女性のタレントさんが多く出演されているのも、このことが理由かもしれませんね。



残念ながら、片頭痛になるメカニズムは今のところまだ解明されていません...


ただ一説によると、頭の血管が炎症を起こし、痛みが起きているのではと考えられています。


血管の炎症が原因のため、「ズキンズキン」といった脈を打つような痛みになるそうです。



片頭痛の抑制・対処法


片頭痛には、突然発症するものと、

片頭痛になる前ぶれ(前兆)を感じるものがあるそうです。


その前兆には「強い光を感じたり」「物がゆがんで見える」兆候があるそうで、

この段階でおくすりを使用すると、

ある程度症状を抑えることができます。


また、片頭痛の予防には栄養管理が重要です。


片頭痛持ちの方は、マグネシウムが不足がちになっています。

マグネシウムを含んだ食べ物(魚介類、海藻、大豆など)を日頃から積極的に摂取しましょう!


他には、ワインチョコレートなどの食品がきっかけで

片頭痛が起こる可能性もあるそうなので、注意してください。



片頭痛は市販薬で効果がない!?


発症する前兆があれば、市販薬でもある程度抑制することが可能です。


ですが、片頭痛はぶり返すことも多く、

市販の解熱鎮痛成分では効果が少なく、

クスリを連用することにつながるケースがあります。


医療用には、片頭痛専用のおくすり(トリプタン系製剤)というのがあります。


もし、市販薬で効果があまりないと感じるなら、

市販薬の量や回数を増やすのではなく、

一度お医者さんに診てもらい、

トリプタン系製剤を処方してもらうことも考えてみてください。



頭痛を緩和させるアドバイス


「緊張型頭痛」は血流が悪くなっていることが原因で起こります。


そのため、血流の悪いところを温めたり、筋肉のコリをほぐすことにより改善されます。


筋肉がこっている部分に「貼るカイロ」などを使い温めてみてはどうでしょう?


目が疲れている場合もあるので、

目を長時間酷使するのを抑えて、

休憩時にはホットアイマスクを目に当てるのも効果的でしょう!


メガネやコンタクトで目を矯正している方は、

一度レンズが自分に合っているかどうかチェックするのも必要です。



反対に「片頭痛」は血管の炎症が原因です。


シップ薬と同様、炎症がある場合は、冷やす方が良いです。


片頭痛が起きた場合は、

こめかみを「熱さまシート」などの冷却シートで冷やすと

少しは楽になるかもしれません。


ぜひ一度試してみてください!!