医療用医薬品に使われていたものが一般用医薬品に転用された医薬品をスイッチOTCと呼びます。
それに対し、有効成分が国内で医療用として使用実績のないまま、いきなり一般用として承認された医薬品があります。
それがダイレクトOTCです。
ダイレクトOTCはスイッチOTCより数は少なく、今はまだ2種類しか承認されていません。
使用に関して特に注意が必要な要指導・第1類医薬品に分類されるものが少なくないので、おくすりについてよく理解して利用しましょう。
*要指導・第1類医薬品は、薬剤師のみが販売できる医薬品です。
薬局もしくは薬剤師のいるドラッグストアでしか購入できません。ご注意ください!
ダイレクトOTCとは
日本国内で医療用にも使用されていなかった新しい有効成分を含んだ医薬品をいきなり一般用医薬品として販売したものです。
医療用医薬品の承認を得ないまま直接(ダイレクト)一般用医薬品として承認されたものをさします。
いきなり市販薬となったものなのでスイッチOTCより認められている成分の数をまだまだ少ないです。
2015年現在、ダイレクトOTCとして承認を受けているのは「ミノキシジル」と「赤ブドウ葉乾燥エキス」と呼ばれる2種類の成分です。
ダイレクトOTC第1号
日本で最初に承認された栄えある第1号は何だと思います?
じつは、テレビCMでおなじみな発毛・育毛剤の「リアップ」だったんです!
リアップに含まれる有効成分は「ミノキシジル」というものです。
このミノキシジルは医療用の降圧剤としてもともとは利用されていたのですが、その副作用で多毛症や脱毛の改善に効果があることが判明しました。
その後、育毛剤として開発されたのです。
まさに逆転の発想ですね!!
医薬品というものは、多かれ少なかれ副作用がつきものです。すべてが悪い副作用とは限りません。
何ごともメリットがあればデメリットもあるように、自分には発症してほしくない副作用でも、べつの症状で悩んでいる患者さんにとっては必要な薬効かもしれないんですよね。
例えば、市販薬のなかにも服用したら眠くなってしまう副作用がでる成分(抗ヒスタミン)があります。
それを逆手にとって睡眠導入剤とし利用されていたりするんですよ!
ヒトのカラダとおくすりってすごい関係ですね!
最近承認されたダイレクトOTC第2号
2013年に新しくダイレクトOTCとして加わったのは「アンチスタックス」という医薬品です。
「赤ブドウ葉乾燥エキス」が有効成分で、足のむくみ改善薬として販売されています。
静脈の血流を改善して、ふくらはぎや足首のむくみ、それにともなうだるさや疲れに効果があるようです。
ダイレクトOTCは医療用からスイッチされておらず医薬品評価の実績が少ない分、使用に関して特に注意が必要な医薬品とし位置づけられています。
薬剤師とよく相談し、使用上の注意をしっかり聞きましょう!