「最近の800HV」をせっかくマッチドしたんで、追い充電時のデルタピーク値を変更するとどうなるかのテストをしてみました。
充電環境は室温25度で、
1:単セル放電器で0.9Vまで放電
2:セルマスターで電流1.5Aのデルタピーク12で充電
3:満充電後に30分ほど寝かせる
4:IQ-4Xで電流1.5Aでデルタピーク値を色々変えて追い充電
5:温度は充電終了直後に充電器に装着した状態で計測
6:充電終了後に即放電開始
これらの環境でのデータを放電グラフで確認し、デルタピーク値の変化で温度と電圧がどのように変化するのか見ていきます!
放電グラフは、グレーの線がデルタピーク4のデータで、カラーの線がデルタピーク値を上げた場合のデータです。それらのグラフを重ねて表示しています。
なお、基準となるデルタピーク4での追い充電時の仕上がり温度は40℃程になります。
■Aセット
デルタピーク8の放電データ。
仕上がり温度は42℃程で、放電開始直後で各セル0.01V程、少し落ち着いてからは各セル0.005V程の電圧上昇。
■Bセット
デルタピーク16の放電データ。
仕上がり温度は46℃程で、放電開始直後で各セル0.025V程、少し落ち着いてからは各セル0.008V程の電圧上昇。
■Cセット
デルタピーク30の放電データ。
仕上がり温度は52℃程で、放電開始直後で各セル0.02V程、少し落ち着いてからは各セル0.01V程の電圧上昇が確認できました。
■結果
今回の結果でいうと、
デルタピーク30は、序盤から中盤まで電圧が高く維持できています。
デルタピーク16は、30よりも序盤の電圧が高いけど、中盤からは30よりも少し低い電圧となっています。
デルタピーク30だと走り始めの電圧が16よりも低く、いわゆるモケってるって奴ですかねw でも、電圧が落ち着いてからは30の方が電圧高いわけで、、、どうしましょうね?w
■まとめ
んー、このロットのバッテリーは、追い充電のデルタピーク値を20~25ぐらいでやっていこうかと思います!仕上がり温度はなるべく50℃越えたくないし。
と、データ上ではこんな感じになりましたが、1番大事なのは実走行でどうかですね。今度の日曜日にヨシミで実走行テストをしてみたいと思います~
ちなみに今回のロットのバッテリーは温度が上がりやすいようです。容量が多いことや新品から既に元気な状態だったことなんかと関係があるんでしょうね。
んで、新しめのバッテリーの適性温度は40~48℃程で、古めのは45~53℃程かとTKは思います。
なお、最適なデルタピーク値はロットや充電方法なんかで変わってきますが、今回のようにデルタピーク値を増やしていって、1番調子良さそうな所を探るといいです。
充電前に放電してもしなくても、充電器があれでもこれでも、そのバッテリーに対して最適な充電の仕上げ方が見つかると思いますよ!