うららちゃんはキャバクラのビルに自転車を止め
0時まで働くと急いでタイムカードを押し自転車を銭湯までぶっ飛ばしました
0時50分になると湯船に浸かっていても電気を消されるので30分までには滑り込まねばならなかったのです。
うららちゃんは営業成績が悪かったので担当マネージャーにいつも怒られていました
基本時給¥2500~
これは指名を取ってポイントの基準値を満たせばの話
ポイントを取れば取るほど時給はガンガン上がっていく
しかしポイントが基準値を下回れば時給は居酒屋以下に成り下がる
多くの女たちはこのカラクリでつまづいてゆきました。
うららちゃんもとっくにつまづいているはずなのにその特異な性格上
あるいは馬鹿なのか屁とも思いませんでした
そして運の良いことにたった一人だけ
うららちゃんを長く指名してくれた人がいたのです。
イサタさん(仮名)。
イサタさんがいなかったらとっくにクビになっていたでしょう
今でも本当に感謝してます
イサタさんの幸せを心から願っています。
ところで
キャバクラで働いた初日のことです
うららちゃんは心臓が悲鳴を上げそうなほど緊張していました
いよいよ初めてのお客さんにつくと、彼は自分の股間に手を置くように指示したのです
戸惑いを隠せないうららちゃんにお客さんは言いました
お客さんはうららちゃんが初日だから
特別5秒間だけにしてくれました。
そして後でうららちゃんは先輩に言われるのです
「そんなこと誰もやっていない」
あんのクソ野郎がぁああああああああああああ
新入りキャバ嬢の初日をターゲットに同じことを繰り返していたのであろう
つづく。
こもちこんぶ編集後記
キャバ嬢の楽屋には美容師がいて
¥500という破格の値段で
キャバクラ仕様に髪の毛をセットしてくれていたが
もちろん貧乏な私はそんなことはしない
髪そのまま。
ドレスも先輩のお下がりをもらっていた
アクセサリーもつけていない。
足は外反母趾なので
低いヒールというかもはやローファー
多くのキャバ嬢が自分に投資している中
投資ゼロ
ほんとよくクビにならなかったなぁ。
懐かしいなぁ。
もう二度とできない。