2014年9月21日

しめじではありません

みどりちゃん親子です。




私はここ静岡に来る前の10年間



池袋は家賃¥27000の山田荘というアパートに住んでいました。



風呂無しトイレ共同
隣人が夜中に突然叫ぶ


夏は灼熱地獄
冬は極寒地獄

レイボーって何ですか?
ダンボーって飾りでしょ?

でお馴染みの山田荘



多くの人は「無理」だと言って去っていきました



しかしそんな山田荘に嬉々として足を踏み入れた女が一人います


彼女は山田荘に上がるなりこう言いました



「足洗っていいすか?臭いんで」




私はこのときこう思った



同じ部類の女だ



彼女の名はみどりちゃん



大学時代の演劇部の後輩



山田荘の流しで足を洗った女は彼女ただ一人です。



彼女が結婚して


それから暫くして子供が産まれて



以来7年間疎遠になっていました。



そんな彼女が娘二人を連れて遊びに来てくれたのは


私もお母さんになったからです。


子供を介して復縁したのです



人生ってわからないもんよね



新富士駅の改札でぼんやり待っていると突然しめじ親子はあらわれました。


ベビーカーを押しながら四方に荷物と娘2人を抱えてきたその姿はまるで


夜逃げもしくは旅回りの一座のようでした。



一泊ですよ

荷物「えぇ!?」



荷物本人がショックを受けるくらいの量でした。


子供達の着替えと*予備の着替えと、自分の着替えと*予備の着替えとお土産と大量のおもちゃたち




重い?



それが何だっていうの。



無駄なものなんて一つも無い


この荷物は愛の塊


みどりちゃんはうちへ来て言いました




「娘の足洗ってもいいですか?」


私が激しいデジャヴに襲われたことは言うまでもない




皆んなで近所のカフェへ




気がつきゃ娘がゴッドファーザーよろしく靴を食ってる


優しく見守るみどりちゃん



ねぇおさとうたべたい



小さな小さな声でママを見る


「いいんじゃない?ママも昔食べたかった」




そこには愛が散りばめられている。




幼稚園に通う娘はこんなことを言ったという



娘「先生よりママの方がずーっと優しい」
みどり「どうして?」
娘「だってママは落ちたものも食べていいってゆってくれるもん」
みどり「・・・・」




いいものに巡り会えた週末でした


またね!

こもちこんぶ編集後記

まだまだ子育ての「こ」の字も知らなかったこの日

みどりちゃんの子育てを見て

散りばめられたを感じた。

やみくもに神経を尖らせるよりも

子どもの行為の是非をから考える

彼女との再会は私にその後たくさんの 

考える力を与えてくれた。