こんにちは、木村太陽です。
社会人として仕事に取り組んでいると、つい「結果」や「効率」を優先してしまいがちになります。
でも、最近あらためて感じているのが「基礎の大切さ」です。学生時代に当たり前に学んでいたことの中に、実は今の自分に必要なヒントが詰まっていた。そう気づけたのは、社会人になってから学び直しに取り組んだからです。
今回は、「基礎に立ち返ることで見える新しい景色」について、自身の体験も交えながらお話ししていきます。
社会に出て気づいた“学びの本質”
学生時代、私は「この勉強は将来何の役に立つのか?」と疑問に感じながら授業を受けていたことが何度もありました。たとえば、数学の関数や論理の授業、国語の読解問題、歴史の年号…。当時は目の前のテストを乗り越えるための知識にしか感じていませんでした。
しかし、社会に出てから仕事に向き合う中で、あのときの「思考力」や「論理性」、「言葉の読み取り方」こそが、実は土台としてとても大事だったことに気づかされました。
たとえば、プレゼン資料をまとめるときには、国語の読解力が役立ちますし、数字の分析や予測を立てるときには、数学の基本的な思考が欠かせません。つまり、目の前の業務に直結するスキルの“根っこ”が、あの頃に育まれていたということです。
そしてもう一つ。社会人になってからの学びには、「自分で選ぶ」ことができるという大きな自由があります。学生のころは、与えられた範囲の中で学ばざるを得ませんでしたが、大人になった今は、学ぶ内容もスタイルもすべて自分次第です。
これが、学び直しの大きな魅力だと私は思っています。
私が実践している“学び直し”の習慣
「じゃあ実際に、何をどうやって学び直しているの?」と聞かれることもあります。ここでは、私自身が日々の生活の中で無理なく取り入れている学び直しの方法をいくつか紹介します。
① 朝の30分を「思考の時間」に
朝起きてから仕事を始めるまでの30分を、学びの時間にしています。特にやっているのは「紙に書く」こと。たとえば、昨日気づいたこと、今日やるべきこと、最近読んだ本の要点などをノートに書き出します。
この“手で書く”という作業が、思考を整理し、理解を深めるのにとても効果的です。思えば、学生の頃も、手を動かしてノートにまとめながら学んでいたな…と、ここでも「基礎」に立ち返っていることを実感します。
② 通勤中は「耳から学ぶ」
移動中のスキマ時間には、ポッドキャストやYouTubeの音声だけを再生して「耳学習」をしています。ジャンルは、歴史・ビジネス・教育などさまざまですが、特に「なぜその考え方が生まれたのか」という背景を深掘りする系のコンテンツが好きです。
音声学習は目も手も使わないため、忙しい社会人にはうってつけの学び方だと思います。
③ 週1回の“アウトプット習慣”
学び直しを「自己満足」で終わらせないために、週に1度はアウトプットするようにしています。たとえば、SNSで学びの要点を発信したり、友人との会話で話題に出したり。
実際に言葉にしてみることで、「あれ?ちゃんと理解できてなかったかも」と気づくことも多々あります。これも学生時代の“授業で発表する”経験と同じで、学びを自分の中に定着させるためには、アウトプットが不可欠だと感じています。
おわりに|学び直しは「未来の自分」への投資
「社会人になってからの学びなんて、忙しくて無理…」と思っていた頃の私に伝えたいのは、「少しずつでもいいから、基礎に戻るだけで未来が変わる」ということです。
学び直しは、決して特別なことではありません。朝の30分、移動中の10分、週1回の振り返り。それだけでも、少しずつスキルや思考が磨かれていきます。
社会人こそ、今一度“基礎”に戻ってみる。
その先には、かつては気づけなかった「新しい景色」がきっと見えてきます。
