今日も今国会でやってますが、「働き方改革」の「高度プロフェッショナル制度」のからみで、既に実施されている「裁量労働制」も問題だと誰か指摘してました。
ホントそうだよ。今頃言うんじゃないよ!!
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前置きとして書いておくと、「裁量労働制」の対象は専門業務型と企画業務型の2つだけってことになってます。「高度プロフェッショナル制度」にも直接通じますが、「プロなんだから好きな時に仕事して、結果だけ出してくれれば良いよ」ってのが本来の趣旨みたいです。
「好きな時に好きなだけ仕事すれば良い」ってのがタテマエなので、残業代は出ません、と言うか、10時間くらいのみなし残業代を出すから後はご自由にって制度です。
でもね、「制度」ってのは実施されて運用フェースに移ると、拡大解釈されて、本来対象じゃない人にまで当てはめられちゃうんですよ。
現に厚労省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/general/seido/roudou/senmon/)で専門業務型の具体例が明記されていて、プログラマーのペーペー君なんかはホントは対象外のハズなのに、やられちゃうのが実態なんだよね~
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現に私は某社でシステム担当者でしたが、システム担当者は全員システム子会社に出向になりました。で、システムは専門業務だからって事でシステム子会社の人には全員「裁量労働制」が適用されてしまいました。
タテマエとして「好きな時に仕事して結果だけ出してくれれば良いよ」ってのがあるはずですけど、と~~んでもないすよ。
システム屋なんか、そもそもスケジュール・納期が最初から決まっていて、予算や体制・要員も(お金出してくれないから)限られてる中で、シゴトしないといけない訳です。「裁量」なんか入る余地無いですよ。
時間もお金も足り無い中で、スケジュール・納期通りにモノを作るしかないんだもん。で、毎日夜中までシゴトして、休日もシゴトして、やっとスケジュール・納期に間に合わせるんですよ。ドレイ以外の何物でもありません!
で、み~んなメンタルやられたり(僕も)、カラダ壊したりするんだよね~
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システム屋は確かに専門業務かも知れませんよ。でも実態はドレイだから、「裁量」なんか入る余地無いんですよ~
で、結局シゴトはブラックなのに残業代・休日出社代は出して貰えないのです。会社の狙いもそこにあるのは明らかです。
子会社の社員なんて、給料も安いし立場も弱いからハッキリ言って弱いモノ虐めですよ。組合も一応作ってたような気もするけど、印象にあんまり残ってない位だから本体から見れば全然弱くて経営に反抗するなんてコトはとても出来ないと思う。
こうして、立場の弱い人がどんどん苛められて不幸になっていくのが、悲しい事に世の中の実態なんだなぁと思った。。。
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だから、「裁量労働制」自体既にヤバいし、その上「高度プロフェッショナル制度」なんか導入された日にゃとんでもないことになると思う。
ボクは会社辞めちゃったから関係ないけど。(←無責任だろ!!)
※でも現役の若い頃。手取りの2/3は残業代だった(出るだけ恵まれてたとも思う)。残業代がなかったら生活できなかったかも知れない。。。






