突然ですが、「理想の人生」と言う物がどう言うものかと考えた場合、私の場合、実は宮沢賢治だったりします。
宮沢賢治は生前は市井の一市民でしたが、死後評価されました。
今、市民と書きましたが、具体的には最初花巻農学校の先生で、
次に「羅須地人協会」という団体を立ちあげて、農業指導や農民文化振興などの啓蒙活動を行い、最後は採石場に技師として就職してサラリーマン生活をして、肥料や石灰を販売して、、、、死んでしまいました。
「羅須地人協会」はポイントなのですが、結果的にポシャっちゃったし、農学校の先生を辞めたのもそれなりの想いがあったようですが、そこは一旦置いて置きます(後述したい)。
ポイント部分を置いておくと、ぶっちゃけ決して恵まれたとは言えないサラリーマン人生だった訳ですよ。で、サラリーマンの傍ら趣味で童話や詩作をして、それが死後評価されて歴史的偉人になる訳です。
良いですよねぇ、こういう人生。最高だと思う。
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宮沢賢治の童話や詩作は明らかにもの凄いハイレベルなので、もし、生前に発見されていたら超有名文化人にもなれたと思うのですが、逆にそうなっていたらあの作品群は生まれなかったと思う。あくまで無名であるが故に生まれたマスターピースだと思う。
だから、宮沢賢治は無名で無ければならなかったのです。
でも、無名のサラリーマンの傍らマスターピースを作り続けたと言うのは偉いと思うので、私も見習って与太話を発信してる訳ですよ。死後評価されるとは思わないけど。
一旦上記書きましたが、詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』は生前出版されました。けど、世間に日の目を見る事はなかったらしいす。でも詩作仲間の草野心平とか一部の解っている人はちゃんと注目していて、死後、そういう友達の尽力で、大偉人として世間に認知されるに至った訳です。
だから、ちゃんと理解してくれる友達を作って置くってのも大事だと思う。
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無名のサラリーマンが死後偉人になれたのは、やっぱりそれなりの理由があったはずで、それは無名なのにちゃんと独自の思想・哲学を確立していたからだと、私は思います。
宮沢賢治の作品や思想を語り始めると3年6ヶ月要するのでやめますが、 Wikipedia にでも当たって、実際の作品を読んでみて下さい。
今見たら青空文庫でもほぼ網羅されていました。タダで読めるから読みましょう→http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person81.html#sakuhin_list_1
これは前から言ってる「教養」の大事さに繋がる部分で、宮沢賢治の場合は直接の背景として仏教の法華宗の影響が大きいらしいけど、そこに至るまで色々勉強してたはずだったから、相当なインテリだったと思う。
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私は前にも書いたけど、時代錯誤と思われるだろうけど、少なくとも大学出てるんだったらインテリにならないといけないと思ってます。
インテリってコトバは今時はあんまり良い印象で受け取られていないと思うけど、確かに良くないのも居ますよ。つまらない知識をひけらかして、知らないヒトをバカにするようなの。そういうのは「悪いインテリ」です(あ、オレじゃん!!しまった!!)。
本来インテリってのは、広く深い知見=教養を持ち、人格品性を磨き上げ、独自の思想・哲学を確立し、世間の人達のリーダーとして責任を持って行動する人の事を言います(個人的見解。責任を伴うと言う部分が重要。そうなんだよ>自分)。椎名林檎も「ここでキスして」で言ってます。
昔は市井の一介のサラリーマン(宮沢賢治の場合農業指導員だけど)でもちゃんと独自の思想・哲学を持ってたんだね。そう言う意味でも今のサラリーマン他も宮沢賢治を見習うべきだと思う。よく中学の先生とかが女子高生のスカートの中を盗撮して捕まってるけど、そんなことしてる場合じゃ無いよ。
だから、その辺の一介のサラリーマン他や主婦のあなたも独自の思想・哲学を確立しましょう。
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あと、現世での名声やお金が欲しいあなたへ。
世界一のお金持ちはビル・ゲイツだと思ってたら、ビル・ゲイツは二位だったんだな、まあ良いからビル・ゲイツの話をします。
ビル・ゲイツは世界二位のお金持ちですが、これは実はたまたまなのです。
マイクロソフトはBASICとかを作ってた一介の弱小マイコンソフトメーカーだったのですが、IBMがIBM-PCを出す時に、OSにマイクロソフトのMS-DOSが採用されたのが、ブレイクの切っ掛けです。
でも最初はMS-DOSは採用予定ではなかったのです。ホントはゲイリー・キルドールのデジタルリサーチ社のCP/Mが採用予定だったのだ。
でもIBMとゲイリー・キルドールがケンカして、困ったIBMがマイクロソフトに相談して、この時点でOSを持ってなかったマイクロソフトがシアトル・コンピュータ・プロダクツのQDOSを買収して、急ごしらえでMS-DOSに改修し、IBMに提供したのでした。
と言う訳で、世界二位のお金持ちであるビル・ゲイツは、たまたま偶然みたいなもんで金持ちになっちゃっただけで、人生どうなるかなんて判らないのだ
以上、マイコン昔話でした。
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いつの間にか違う話になってしまったので、宮沢賢治に話を戻すと、
「さういちふものにわたしはなりたい」
なのでした。終わり。
P.S.
ポイント部分が全然後述出来てないじゃないか!!どーなってんだ>オレ
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