【本日のおまけ】ヴィンセント・ドノフリオについて | モノゴトをオモシロくスルドく見る方法「かふてつの方丈記 」

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or
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本日、「ジュラシックワールド」の話を書いたので、そのおまけです。


「ジュラシックワールド」には人間側のヒールとしてヴィンセント・ドノフリオが出ています。

 

ヴィンセント・ドノフリオを初めて見たのは、スタンリー・キューブリックの「フルメタル・ジャケット」でした。因みに「フルメタル・ジャケット」はベトナム戦争を描いた戦争物です。

 

この中で、ヴィンセント・ドノフリオは、”もともと頭が悪くて体も鈍くて、厳しい訓練に耐えきれず、最後は発狂してしまう”、訓練中の新兵レナードを演じています。

 

最初見た時は、本物の知的障碍者かと思いました。

 

「フルメタル・ジャケット」で鬼教官を演じたリー・アーメイは本物の軍人で、最初は新兵訓練シーンのアドバイザーとして参加していたのですが、あまりの迫力に映画にも出演してしまったという逸話があります。

 

だから、レナードも本物の知的障碍者を連れてきたのかと思ったのです。それくらい、「フルメタル・ジャケット」のヴィンセント・ドノフリオの知的障碍者ぶりは真に迫っており、どう見ても本物そのものとしか思えませんでした。

 

その後、ティム・バートンの「エドウッド」や「メン・イン・ブラック」とかに出演しているのを見て、「あ、健常者だったんだ」と逆に改めてビックリしたくらいでした。

 

「フルメタル・ジャケット」であれほど真に迫ったレナードを作り出せたのは、監督のスタンリー・キューブリックが偉いのか、演じたヴィンセント・ドノフリオが偉いのか定かではありませんが、おそらくその両方でしょう。

 

両方偉いとは思いますが、やっぱり監督のスタンリー・キューブリックならではの部分が大きかったと思います。

 

スタンリー・キューブリックは演技指導が厳しい事でも知られており、例えば「シャイニング」ではシェリー・デュヴァルが相当ヤられたと聞いています。

 

シェリー・デュヴァルには驚くとつい飛び上がってしまう癖があり、演技でそれが出てしまうとその都度酷く怒られたとか、あと、雪の上で猛吹雪の中という過酷な状況でも演技指導には情け容赦無かったとか(出典は忘れた)。

 

それにしても、「フルメタル・ジャケット」でヴィンセント・ドノフリオが演じたレナードは、今観ても、どこからどう見てもホンモノにしか見えません。これが映画のマジックだと言われても信じられない程です。

 

なので、「フルメタル・ジャケット」のヴィンセント・ドノフリオはモノ凄いです。

 

ドノフリオ ファン(そんなの居るのか?)で未見の人は是非観て下さい。