かの三国志の英雄・諸葛亮孔明が、魏延を評して「戦いに明け暮れて芸術を愛でる心を失い、叛骨の芽を育てたか・・・」と言っていたとかいないとか。。。

いや、多分言っていないだろう。

 

平日はもちろん仕事に明け暮れ、休日は9月は野球観戦・10月はバスケ観戦に明け暮れて知らず知らずのうちに私の心も荒んでいたのであろう。

このままでは心が壊れてしまう・・・。

こんな時は芸術鑑賞で心の英気を養わねば!

 

というわけで今日はSOMPO美術館にて開催中の

「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」展へ

 

 
以前、神奈川県に住んでいた時は東京に出る時は小田急線を使ってまずは新宿へというパターンが多かったけど、大田区に引っ越してきてからはほぼ新宿には来なくなったなぁ。
(品川がキーステーションになってそこから目的地に行くパターンがほとんど)
駅の周りもだいぶ変わっていて田舎から来たおのぼりさん状態でキョロキョロ右往左往キョロキョロ(笑)。
 
小雨降る中、一気に冬が訪れたかのような寒い新宿の街を歩く。
 
歩くと言えば・・・また膝が痛くなってきた。
若い頃はまさかこんな事が自分に訪れようとは思いもしなかったが、これが老いというものなのか。
徐々に死期が迫る。
いや、死を身近に感じることが出来るからこそ、1日1日を大切に生きることが出来るとも言えよう・・・
昨日は家で酒飲んでゴロゴロしていたけど(苦笑)。
 
ちゃんと医者へ行った方がいいのかなぁなんてことを思いつつ、もう少し様子を見てみようという先送り人生の繰り返し。
気づいた時には悪化して歩けなくなっていたりして・・・。
 
って、芸術の秋と関係ねぇー話をうだうだしすぎだよ!
 
今回の展覧会は一部撮影禁止作品を除いて、8~9割は撮影OK
 
場内でも積極的にSNSで発信して下さい的な表示板があった。
というわけで私も気になる作品を何点かを紹介しつつ。
 
フィンセント・ファン・ゴッホ『髑髏』
名作『ひまわり』と同じような黄色を主体とするタッチで描かれた頭蓋骨。1887年ということでゴッホが亡くなる3年前の作品。

 

ピーテル・ファン・ノールト『静物(魚)』

 

ミキール・シモンズ『果物とロブスターのある静物』

 

ゴッホ以外の画家の作品も多く展示されていた。

私は周りの人に配慮して、無音カメラアプリから撮影したのだが、「デリシャス」モードになっていたため、実際の作品よりかなり明るく美味しそうに補正されているwww

(実際はもっと暗い感じの絵であった。)

それに気づいて次からはオリジナルモードへ修正。

 

フィンセント・ファン・ゴッホ『鳥の巣』

ゴッホってこんな作品も描いていたんだねぇ~なんて感じで新たな発見。中央だけ明るく描くことで生命の息吹を表現しているのではないかとそれらしいことを言ってみるが果たして真相は。

 

アンリ・ファンタン=ラトゥール

『花と果物、ワイン容れのある静物』

繊細な筆遣いで丁寧にかつ鮮やかに描かれた作品。

こんな絵画を1枚家に飾ってあったらどんなに生活の質が上がることか。

6畳一間の1Kマンションの我が家には到底無理のある話だが。

 

カミーユ・ピサロ『丸太作りの植木鉢と花』

ピサロの数少ない花の静物画。

様々な色の薔薇の花が綺麗に描かれている。

綺麗と変換しようとして「紀霊」が出てくるのは三国志好きということを私のPCのIMEがインプットされているからなのか?

ピサロの風景画の企画展とかあったら是非とも訪れたいものである。

 

フィンセント・ファン・ゴッホ『青い花瓶にいけた花』

こういう綺麗な色使いの作品に出逢うと理屈など無用でただ無心で癒される。

来て良かった。

美しい花だ。

 

フィンセント・ファン・ゴッホ『カーネーションをいけた花瓶』

ゴッホといえばひまわりの印象が強いが、実はいろいろな花を描いているんだね。

母の日のプレゼントにネットで注文した3千円くらいのカーネーションを贈るより、こんな感じの絵を描いて贈ることが出来ればうちの母親も喜ぶだろうなぁ~なんてことを想像したが私にはそんな才能がないと我に返る。

 

クロード・モネ『グラジオラス』

モネといえば『睡蓮』シリーズが有名。

現在、上野の森美術館では「モネ 連作の情景」展が開催中。

こちらも時間を見つけて行きたいと思っている。

 

ジョージ・ダンロップ・レスリー『太陽と月の花』

おそらく母と娘の日常を描いた作品だろうか。

独身・低所得おじさんには一生縁がないシーンではあるが、生まれ変わったらこんな幸せそうな家庭を築いてみたいものである。

なんだか涙が出てきた・・・。

 

そしてメインともいえるゴッホの有名な2作品

 

『ひまわり』

 

『アイリス』

 

撮影OKといえども他のお客さんもおり、なかなか正対しての撮影は困難。

なのでちょっと傾いているけどご勘弁を・・・(スマホならすぐ修正出来るだろwww)

もちろん順番を待ってゆっくりと回れば可能ではあるが、人気作品の前にはやはり人だかりが。

コロナ前と比べると日時指定チケットが定着して満員電車のような展示会は減ったが・・・。

昔は本当に酷かったなぁ。

もう入れれるだけ人をどんどん入れて、本当に人気のある展覧会は身動きが取れないほど混雑していた。

そういう意味では今日はわりと落ち着いてゆっくりと鑑賞することが出来たかな。

最近の若者はドラマなんかも録画して倍速で見てタイパ(タイムパフォーマンス)がどうのとか言っているらしいが(←語り口調がじじいwww)、こういう場所ではゆっくりと非日常の空間を楽しむことに意義がある。

 

タイパなんてクソくらえだ!

スローライフくらいがちょうどいいんだよ!

(↑老害かよwww)

 

で、『ひまわり』と『アイリス』だが・・・

ひまわり・・・サンフラワー・・・ENEOSサンフラワーズ・・・

アイリス・・・デンソー・・・デンソーアイリス・・・

Wリーグ・・・女子バスケ・・・東京羽田・・・ヴィッキーズ・・・

 

Go! Go! Vickies!!

Go! Go! Vickies!!

Go! Go! Vickies!!

 

はっ!非日常から現実に引き戻されたではないかwww

いかん、いかん。

慌てて、非日常の世界へ逃げ込む。

 

フィンセント・ファン・ゴッホ『靴』

これまた意外なテーマの作品。

私も自分の普段履いている安全靴でも描いてみようかな。

 

ポール・ゴーギャン『花束』

ゴッホといろいろあったゴーギャン。

ゴーギャンも自殺未遂を起こしたりいろいろと大変だったようだ。

天才は天才ゆえ我々凡人にはわからない苦悩や葛藤があるのだろう。

良かった、凡人で・・・(どんな感想だよ)

 

そんな感じで素晴らしい作品を鑑賞することが出来てかなりリフレッシュ出来た。

 

そうそうどうでもいい話だけど、ゴッホの『ひまわり』の絵の前で自撮りしようとしていたイケオジ風のおっさんが係員に注意されていてワロタ。

入場口に注意書きで自撮りなど絵画との記念撮影は禁止って書いてあったのに。

ひまわりと自撮りした画像をSNSにあげていいねたくさんもらうぞー!的な魂胆がミエミエであーゆうおっさんにはなりたくないなぁなんて、思ったり思わなかったり。

逆に感心したのは小学生ぐらいの女の子が母親(らしき人)と真剣に作品のどこがいいとか話をしているのを見て、「あぁぁこういう子は将来絶対犯罪者にはならないだろうなぁ」なんてことを思ったり思わなかったり(←完全な偏見だろwww)